• 京王閣競輪場12/28〜12/30

KEIRINグランプリ

今年もそろった関東3車

新田祐大

新田祐大

山崎芳仁

山崎芳仁

武田豊樹

武田豊樹

神山雄一郎

神山雄一郎

平原康多

平原康多

村上義弘

村上義弘

稲垣裕之

稲垣裕之

浅井康太

浅井康太

園田匠

園田匠

  •  優勝賞金1億160万円(副賞含む)をかけた輪界最高峰の一発勝負「KEIRINグランプリ2015(GP)」が、12月30日に京王閣競輪場を舞台に行われる。輪界を代表する9選手が生み出すドラマの行方は果たして…。

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インタビュー

  • 浅井
  • 康太
  • ノルマのGP出場、その先に

  •  4度の記念優勝にG1で2度の表彰台。11年のオールスターからタイトルは遠ざかっているものの、それを感じさせないパフォーマンスと存在感で4年連続、獲得賞金でのグランプリ出場を決めた。
     「グランプリは自分にとってノルマだと思っている」
     11年の初戴冠から5年続けての夢舞台。ともに出場を続けてきた同地区の深谷知広が不振に喘ぐなかで、浅井は自力選手としてだけではなく追い込みも含めた多彩な走りで中部の柱となり大車輪の活躍を見せた。
     「まだいっぱいやることがある。今回のグランプリは中部ひとりだけど、深谷や(竹内)雄作が乗ってきた時に自分の経験を伝えられるように。競輪祭では4日間マークだったんで、(佐世保記念で)自力の感覚を戻していきたい」
     188着で最終日を待たずに欠場となった佐世保記念だったが、グランプリへの足がかりはつかんでいることだろう。しなやかに変幻自在。浅井が一撃にかける。

  • 村上
  • 義弘
  • 思い、悩み、得たグランプリ

  •  「この一年っていうのはいろんな部分で、いままでにない葛藤があった」
     練習を重ねながらも、心技体がかみ合わない歯がゆさ…。そのなかで6年連続のグランプリ。今年も年末の大一番のステージに村上は立つ。
     「同じ地区の選手に対しては感謝の気持ち。それと一緒に戦ってきたことで、もっと自分ができたことがあったという思いがあります」
     舞台は3年前に単騎でグランプリを制した京王閣。今年は村上の背中を見て、ひたむきに励んできた稲垣がいる。
     「過去には松本(整)さん、弟(博幸)、市田(佳寿浩)、稲川(翔)。いろんな近畿の選手とグランプリを走れて幸せです。稲垣と走れるっていうことは感慨深いものがある」
     近畿のなかで育まれ、近畿を育ててきた村上の生き様を待っているファン前で全身全霊で表現する。
     「村上義弘を認めてくれて、頑張ってくれる選手も多いし。仲間に支えられてきた。ファンにも仲間にも村上を魅せたい」

  • 新田
  • 祐大
  • タイトルを引っ提げ乗り込む

  •  今年はダービー、オールスターの2大タイトルを堂々と引っ提げ、2年ぶり2度目のグランプリ出場。3月に早々と権利を獲得し、「ダービーを獲って決まった時点から年末に向けての構想を決めていたので。その後はスケジュール通りにこなせました」と、今回は長期間かけじっくり仕上げ、大舞台へ万全を期す。
     前走の競輪祭は1勝止まりも、「収穫があった」と成果あり。グランプリへ最終調整に入る。
     「競輪祭は調子が上がってなかった。でも、色々試したことで分かったことがあったので。自分の中で求めているこものも分かったので、あとは仕上げるだけです」
     前回初のグランプリは緊張のなか、8番手まくり不発の9着で苦杯をなめた。同じ轍は踏まない。あれから脚力はさらにレベルアップした。そして自信も深まった。「ベストコンディションに持っていって、今年の最後に最高のパフォーマンスをみせたい」。狙うは頂点のみだ。

  • 山崎
  • 芳仁
  • 悔いのない走りを

  •  今年は2月の全日本選抜で2年5カ月ぶりのG1制覇。ギア規制のかかった最初のビッグレースで大ギアの先駆者が鮮やかな復活を遂げた。その後も記念優勝は2回と安定した戦いぶり。競輪祭は準決勝で敗退したものの、グランプリへの手応えはつかんだ。
     「競輪祭は新車で2日間走ったけど、2日目に千切れてしまい、嫌になってしまった。3日目から元に戻したら感じが良かったです。グランプリも使い慣れているこのフレームでいこうと思ってます」
     本番までの残り1カ月はマイペースの調整。自然体で3年ぶりの7回目のグランプリを迎える。
     「行き先はまだ決めてないけど、気分転換も兼ねて宮古島か石垣島あたりに合宿に行こうと思ってます。そこでしっかり仕上げたいですね。新田と一緒なんで頑張ってもらうしかない。ダッシュに付けきれればチャンスはある。勝っても負けても悔いの残らないようにしたい」

  • 園田
  • 大一番で勝負強さ発揮

  •  7月の寬仁親王牌で悲願のG1初制覇。久しぶりに九州にタイトルをもたらした。
     「師匠(吉岡稔真氏)に迷惑をかけてきて、自分の中で33歳で(タイトルを)獲ると決めて、獲れたので良かった」
     その後は度重なる落車でリズムを崩したが、徐々に復調している。タイトルホルダーとして初めて迎えた地元のG1、競輪祭は5253着という結果だった。
     「11月の西武園からサドルを換えて、ようやくアタリも出てきました。競輪祭は落車せずに走りきれたし、強い選手の後ろに付いて、いい感触をつかめました」
     師匠のラストランは06年の京王閣グランプリ。それから9年の時を経て、園田が同じ舞台に立つ。
     「今年のグランプリは京王閣だし、何かの縁を感じますね。特別なことはせず、いつも通りの練習で仕上げるつもり。位置がないので、やることは決めている。言ってもいいけど、それはサプライズでとっておきます」

  • 稲垣
  • 裕之
  • ついにつかんだ夢の大舞台

  •  「喜びと同時に、さらなる責任を感じます」。初のグランプリ出場が決まり、開口一番に話す。
     今年は宮杯、オールスターで表彰台入りと、惜しいところでG1タイトルを逃したが、賞金ランク第6位で念願のトップナイン入り。
     「選手になってG1タイトルを獲ることを目標にやってきたけど、グランプリに出ることも別の目標としてあるので。村上さんと一緒にグランプリに乗りたいと、ずっと思っていたので嬉しいです」。二次予選で終わった競輪祭を反省に、最終調整を着実に進める。「グランプリは初めてだけど、経験している(村上)義弘さん、博幸君が身近にいるのは心強いです。アドバイスも聞けるので。できる準備は最大限にやって、最高の状態でグランプリに乗りたい」。その一方で、稲垣らしく仲間への気遣いも忘れない。「皆に助けてもらって乗れた。その思いは持ち続けていきたい」。念願だった夢の大舞台。周囲への感謝を走りで示す。

  • 平原
  • 康多
  • 完璧な「脚」で勝負する

  •  今年の競輪祭はまたしても平原、武田のゴール前勝負に。今年の重賞戦線を両者で席巻し「最強コンビ」を証明した。かつては「タイトルをたらい回しに」との名言も生まれたが、まさに今の2人がその状態。他地区は危機感を覚えるほど、その活躍は脅威的だ。振り返れば7月に練習中の落車で右手首を骨折したが、不安もなんのその。苦境をバネにし、さらにパワーアップし、3年連続6度目のグランプリ出場を決めた。「怪我をしたけど、全く焦りや不安はなかった。やってきたことが結果に出て自信になりましたね」。
     競輪祭後は実戦を離れて調整に専念。さらに高みを目指し、大一番へ全精力を注ぐ。
     「実戦を休んだからレース勘がどうとか、バンクがどこだとか、全く気にしたことがないので大丈夫です。ただ、まだ脚が完璧ではないので。もっと、どこから仕掛けても、ゴールまで押し切れる脚を作ってきます」

  • 武田
  • 豊樹
  • 関東の絆でGP連覇へ

  •  昨年の岸和田グランプリの覇者。チャンピオンユニフォームを身にまとった今年は厳しい重圧のなかで高松宮記念杯、競輪祭と2冠を獲得した。王者の底力を存分に見せつけた1年だった。
     「今年はグランプリユニフォームを着ているということで、番手戦が多くなりましたからね。前で頑張ってくれた選手がたくさんいるし、そのおかげです」
     直前の佐世保記念は決勝進出を逃したが、2勝しシリーズ3連対。本番へ向けて状態面に不安はない。
     「今年はG1を1つ獲ってましたけど、まったく油断せずに(その後も)G1優勝を目指して頑張りました。その気持ちがグランプリにつながる思います。昨年は岸和田でしたけど、今年は関東に来るんで、関東の代表選手として。3車いますから、何とかしたいですね」
     昨年のグランプリ同様、平原、神山と関東は3車で磐石の布陣。グランプリ連覇へ視界は良好だ。

  • 神山
  • 雄一郎
  • 47歳、16度目の挑戦

  •  「(グランプリ)出場が決まったんで、今年もよくやったと思いますよ。でも、まだ上を目指しているんで、これで満足をしないでチャレンジしてきたい」
     競輪祭を終えると神山はこう言って、16度目のグランプリを見据えた。
     今年は4月共同通信社杯Vで、最年長ビッグ制覇の記録を塗り替えた。自転車への情熱がさめることのない神山は、少年のように目を輝かせながら言う。
     「自分では一生懸命やってきた。みんなやればできるっていうことじゃないですか。一生懸命、それしかないよ」
     武田、平原。関東は昨年と同じグランプリの顔ぶれ。前の2人への信頼は揺るぎない。
     「(平原、武田に)付いていけば、自分もなんとかなると思うんで。でも、そこが大変。2人とも強いから。もうグランプリへ向けて精いっぱいやるだけ」
     47歳、高みを目指し続ける神山の顔が若々しい。

ヤンググランプリ

野原雅也が激戦を制す

栗山俊介

栗山俊介

川口聖二

川口聖二

日野博幸

日野博幸

谷口遼平

谷口遼平

渡邉雄太

渡邉雄太

元砂勇雪

元砂勇雪

杉森輝大

杉森輝大

インタビュー

  • 野原
  • 雅也
  •  直前インタビュー 1

  •  事故点で1カ月あっせんがなかった間に練習はできたし、セッティングも変えた。佐世保記念でも勝ち上がれたので悪くないと思います。まだ近畿の並びが分からないので何とも言えないけど、僕は奈良の2人に付いてもらえるなら付いてもらいたいです。1回話したいけど、前検日に決まるんでしょうね。もちろん優勝を狙うし、1着を目指して頑張るだけです。

  • 野口
  • 大誠
  •  直前インタビュー 2

  •  ヤンググランプリには出たいと思ってたし、決まったからには出るだけじゃなく勝ちたいですね。S級では結果が出てないけど、色んなことを学べてるし無駄じゃないなと思ってます。今は我慢の時期だし、そこを乗り越えればさらに上で走れると思う。狙うか魅せるレースをするかはラインができるかどうかで変わる。日野さん次第だけど、走る以上は勝ちたいです。

ガールズグランプリ

小林優香が女王の座へ

小林莉子

小林莉子

梶田舞

梶田舞

石井寛子

石井寛子

山原さくら

山原さくら

奥井迪

奥井迪

石井貴子

石井貴子

小林優香

小林優香

インタビュー

  • 小林
  • 優香
  •  直前インタビュー 1

  •  全冠制覇を目標にして臨んだ2015年。3月京王閣のガールズコレクションから6月岸和田、そして8月函館サマーナイトフェスティバルと有言実行の走りを見せてきたが、9月松戸のコレクションでは4着に敗れてしまった。
     「負けたのは悔しいけど、勝つ準備をしっかりしてなかった。練習というよりモチベーションというか、いつものルーティンでできてなかった。松戸の敗戦であらためて、それが大事だと分かったし、グランプリを前にいい経験になりました。ちょうどよかったかなと思います」
     昨年は7月のデビューから半年での出場だったが、2度目となる今回は1年間しっかり戦い抜いて1位での出場。「レースの雰囲気にも慣れて、余裕を持って回りが見えるようになった」と1年間の成長を口にする。
     「グランプリは去年経験してるので、自分がどうなるかは分かってる。去年みたいな失敗をしないようにしたいですね。全冠制覇を目標にしてたけど、当たり前に勝つのは一番難しい。今はそのための準備をしっかりしてます」
     全冠制覇はならなかったが、昨年果たせなかったグランプリ優勝へ小林が全神経を集中させる。

  • 奥井
  •  直前インタビュー 2

  •  今やガールズケイリンを代表する先行選手。3月京王閣で初めてガールズコレクションに出場すると、6月岸和田大会では後続で落車のアクシデントもあったが2着に逃げ粘る。その後も徹底先行のスタイルを貫くと、初めてのグランプリ出場権を手に入れた。
     「先行でグランプリの出場権を得ることが今年の目標でした。ちゃんと先行一本を貫けたし、そこはよかったです。負けても負けても先行で戦ってきたのはグランプリで先行するため。自分のなかでは(先行に対する)強い気持ちがあります」
     今年はここまで73勝と男子選手を含めても最多の数字を残しているが、「なんか力がついてる感じはしないんですよね。何かつかんだというのもないし、ずっと同じ調子」と奥井自身はこう自己分析。それでも競走のスケールがどんどん大きくなり、迫力が増しているのは事実だ。
     「私はチャレンジャーなんで(グランプリでは)先行で思い切りぶつかっていきたい。勝ちというより先行。ファンもそこを期待してると思うので。来年のグランプリが地元の立川なので、そこにつながるレースがしたい」

寺内大吉記念杯競輪(GP別層)用

竹内雄中心にV争い

竹内雄作

竹内雄作

推奨選手

  • 新田
  • 康仁
  •  Pick Up 1

  •  昨年の競輪祭で負った骨盤骨折の大怪我から完全復活へ道半ばだが、「まだまだ5割くらい」という状態でも11月京王閣記念で優参。好メンバーそろった今節も十分に戦える。

  • 松浦
  • 悠士
  •  Pick Up 2

  •  自在性に富んだ競走を確立し、成績も上昇。今年初優勝から順調にステップアップしている。11月川崎では二段駆け北勢に対し、2角から力強くまくって優勝と乗っている。

  • 近藤
  • 隆司
  •  Pick Up 3

  •  ビッグでの活躍も目立ち今年大ブレイク。肉体改造に着手し、それが結果にも結びついた。練習の鬼でもあり、上の舞台での大暴れにも期待。今節も一発で他を黙らせるか。

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