小林優香が女王の座へ

小林優香
今年で4回目となるガールズグランプリ。年々レベルが上がるガールズケイリンの中でも一頭地抜け、昨年に続き主役を務めるのは小林優香だ。昨年は本命に推されながら3着に終わり悔し涙を流したが、リベンジを果たすべく絶対的な強さをつけてこの舞台に帰ってきた。12月熊本までに勝ち星は64を数え、優勝も22度とまさに圧巻。3月ガールズケイリンコレクション・京王閣ステージ、6月岸和田ステージを連覇すると、8月ガールズケイリンフェスティバルもVとビッグでもその強さは変わることはない。9月ガールズケイリンコレクション・松戸ステージでこそ4着と苦杯を舐めたものの、この敗戦も糧に再び白星を挙げ続けた。11月地元久留米でガールズ最短記録を大きく更新するデビュー105戦目での100勝を達成と勢いは止まることを知らない。ここも厳しいマークをかいくぐり、昨年の忘れ物である“女王”の座を名実ともに手に入れよう。

石井貴子
小林優に土をつけるとすれば同期のライバル・石井貴子だろう。海外遠征もあり今年の前半は苦しんだが、そういった中でもガルコレの京王閣ステージで小林優にタイヤ差の2着。結果を残すと、調子を上げて臨んだ松戸ステージでは悲願のガルコレ初制覇。3番手の好位確保からこん身の追い込みで初タイトルを手繰り寄せた。そして続く9月四日市ではグランプリ出場権最後の一枠を争った加瀬加奈子相手に力勝負。最終2角まくりで加瀬を打ち破り、逆転でグランプリへ滑り込んだ。勝負強さを武器に小林優逆転も十分だ。

奥井迪
今やガールズ選手先行日本一と言っても過言ではないのが106期ビッグ3の1人・奥井迪だ。徹底先行を信条に12月和歌山までに18Vをマーク。勝ち星では小林優を上回る73勝を挙げている。周りのマークは必至だが、それでも作戦は変わらない。先行でのタイトル奪取を目論む。

石井寛子
ガールズ屈指の安定感を誇るのが石井寛子だ。しかしビッグでは大きい着が続き、本来の持ち味を出せずに終わっており、このままでは終われまい。今年ラストに抜群のレースセンスを発揮し好勝負といきたい。

梶田舞
昨年の覇者である梶田舞はビッグ制覇こそなかったが前半戦は勝ち星、優勝を順調に重ねていた。しかしガルコレの松戸ステージ以降を長欠中と不安が残る。だが小林優キラーとして立ちはだかれば連覇も。

小林莉子
初代女王の小林莉子が3年ぶりに復帰。ガルコレ岸和田ステージ3着、ガルフェスで準Vとビッグでも勝負強さが光った。12月和歌山の落車は気になるが、巧みな位置取りから女王復権も。

山原さくら
3年連続参戦の山原さくらもガルフェスで決勝3着とビッグでも結果を残して乗り込む。一発の魅力はメンバー随一だ。