野原雅也が激戦を制す
ヤンググランプリ2015(G2)が京王閣グランプリシリーズの2日目、12月29日の最終11Rで争われる。若手の登竜門と言えるレース。今年も次代を担うスター候補が京王閣バンクを舞台に、スピードバトルを繰り広げる。

栗山俊介

元砂勇雪
今年は近畿が3人、中部2人に、残りは関東、南関、四国、九州がそれぞれ一人というメンバー構成。全員が動けるだけに激戦は必至だ。総合力では近畿勢が一歩リードしている。唯一のS級1班である野原雅也が主役を務める。畿3車の先頭を任された昨年の岸和田ヤンググランプリは先行勝負に出たが、後ろが離れて別線の選手に番手に入られては大敗も仕方がないだろう。それから1年で飛躍的な成長を遂げた。12月佐世保では記念初優出。準決勝は武田豊ら格上の強豪を相手にまくりで大金星を挙げた。103期のルーキーチャンピオンレースを制しているように一発勝負にも強い。奈良2人との連係は微妙だが、単騎でも狙うは優勝のみ。初タイトルへ迷いなく攻める。栗山俊介も昨年のヤンググランプリに出場。近畿ラインの3番手を回って3着と健闘した。近況は大敗も多いが、毎場所コンスタントに勝ち星を挙げている。103期のルーキーチャンピオンレースでは野原と別線で元砂勇雪の前で先行勝負に出た。今回はどう並ぶか。元砂も佐世保記念の敗者戦で2勝。大一番へ向け、調子は上がってきている。

渡邉雄太
渡邉雄太は105期の出世頭だ。今年5月に同期のなかでいち早くS級特進を決めた。S級戦でも争覇級に定着するなど、先行基本の競走スタイルで着実にキャリアを積んでいる。南関はひとり。単騎なら脚を溜めて一発にかける。
野口大誠にも105期在校1位の意地がある。6月のA級レインボーカップファイナルで2着に入ってS級特進を果たすと、その後も各地で善戦している。ここは流れに乗って一撃を見舞う。

川口聖二

谷口遼平
中部コンビの動向にも注目が集まる。川口聖二は11月松山でS級2度目のV。本格化の兆しを見せている。谷口遼平も11月静岡で準Vと好走。前後はまだ分からないが、どちらが前でも好勝負だろう。何と言ってもヤンググランプリは昨年まで3年連続で中部の選手が優勝しているだけに2人に寄せられる期待も大きい。中部勢4連覇を目指して好連係を決める。

杉森輝大
杉森輝大は出場メンバーの中で最年長の33歳ながら走りは積極的だ。11月京王閣記念では連勝で準決勝に進出と茨城のいい流れにも乗って頭角を現してきた。

日野博幸