ブフリがG3初優勝
そろってシリーズ3連勝で勝ち上がった外国トリオが鉄壁のラインを組んだ決勝戦。死角はないと思われたが、日本勢の猛抵抗に苦しめられた。それでもブフリは7番手からロングスパート。逃げる中井を最終バックでねじ伏せると、そのまま後続を突き放した。
「決勝は難しい。タフなレースでした。自分がラインの先頭で、先行の気持ちは強かったんですが、日本の選手がすごく強かったです。バックで後ろを見た時にボスさんがいなかったんですが、それはしょうがないので、100パーセントの力で踏みました」
外国勢の国際トラック競技支援競輪の優勝は16年9月の玉野、17年大垣6月のパーキンスに続いて3年連続になる。外国人選手では2人目のG3ウィナーに輝いた。
「G3を初めて勝つことができて、本当にうれしく思います。コンディションは自分でもびっくりするぐらいよくて、自信を持ってレースに臨めました。またトレーニングをしっかりして、日本でいいレースを見せたいと思います」
これで前回の宇都宮F1から7連勝。ワールドクラスのスピードで日本の競輪界を盛り上げる。
番手回りで圧倒的な人気を集めたボスは鈴木庸の強烈なブロックで失速。ブフリとの連結を外してしまったが、態勢を立て直してからまくって2着まで届いた。
「(ブフリが)ちょっと行くのが遅かった。前がいいスピードで駆けていて、1番(鈴木)にいいタイミングでブロックされた。あれでゼロパーセントになったけど、ずっと待ってあと200メートルのところから100パーセントで行きました。最終的に2着に入れたので結果には満足しています」
中井は外国勢を相手に大健闘。主導権を奪って3着に粘り込んだ。
「いいレースができました。自分の距離まで引っ張って、そこから目いっぱい行きました。一生懸命、踏んでいただけなので、後ろの状況は分からなかったです」
鈴木庸は外国勢を相手に再三のブロックで見せ場を演出した。
「やれることはやりました。いい感じで(ボスを)ブロックできました。後ろに外国人しかいないのは分かっていたんで、もう1回ブロックしたら(ボスに)内をいかれてしまった」