• 取手競輪場国際自転車トラック競技支援6/7〜6/10

後記 GⅢ 取手 06/07

ブフリがG3初優勝

マティエスブフリ

マティエスブフリ

決勝優勝写真

 そろってシリーズ3連勝で勝ち上がった外国トリオが鉄壁のラインを組んだ決勝戦。死角はないと思われたが、日本勢の猛抵抗に苦しめられた。それでもブフリは7番手からロングスパート。逃げる中井を最終バックでねじ伏せると、そのまま後続を突き放した。
 「決勝は難しい。タフなレースでした。自分がラインの先頭で、先行の気持ちは強かったんですが、日本の選手がすごく強かったです。バックで後ろを見た時にボスさんがいなかったんですが、それはしょうがないので、100パーセントの力で踏みました」
 外国勢の国際トラック競技支援競輪の優勝は16年9月の玉野、17年大垣6月のパーキンスに続いて3年連続になる。外国人選手では2人目のG3ウィナーに輝いた。
 「G3を初めて勝つことができて、本当にうれしく思います。コンディションは自分でもびっくりするぐらいよくて、自信を持ってレースに臨めました。またトレーニングをしっかりして、日本でいいレースを見せたいと思います」
 これで前回の宇都宮F1から7連勝。ワールドクラスのスピードで日本の競輪界を盛り上げる。
 番手回りで圧倒的な人気を集めたボスは鈴木庸の強烈なブロックで失速。ブフリとの連結を外してしまったが、態勢を立て直してからまくって2着まで届いた。
 「(ブフリが)ちょっと行くのが遅かった。前がいいスピードで駆けていて、1番(鈴木)にいいタイミングでブロックされた。あれでゼロパーセントになったけど、ずっと待ってあと200メートルのところから100パーセントで行きました。最終的に2着に入れたので結果には満足しています」
 中井は外国勢を相手に大健闘。主導権を奪って3着に粘り込んだ。
 「いいレースができました。自分の距離まで引っ張って、そこから目いっぱい行きました。一生懸命、踏んでいただけなので、後ろの状況は分からなかったです」
 鈴木庸は外国勢を相手に再三のブロックで見せ場を演出した。
 「やれることはやりました。いい感じで(ボスを)ブロックできました。後ろに外国人しかいないのは分かっていたんで、もう1回ブロックしたら(ボスに)内をいかれてしまった」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 小林圭介

 ブフリが別線の様子を見ながら正攻法の位置へ。初手はブフリ―ボス―グレーツァー、金子―鈴木庸、中井―林、山中、鈴木裕の並びで落ち着く。 青板4コーナーから中井が上昇。誘導後位が入れ替わる。この動きに山中、鈴木裕、そして金子ら関東勢も続く。7番手となったブフリは仕掛けるタイミングを見計い、打鐘の3コーナーから踏み上げる。鈴木庸のブロックを受けたボスはブフリを追えず。ブフリは車間が空いた5番手に降り、ボスが離れたのを確認すると、最終ホームで再加速。林のけん制も乗り越え、逃げる中井をバックで捕らえた。そのまま勢いは衰えず、後続を4車身千切って圧勝した。ボスは後方で立て直すと最終3コーナーから大外を踏んで2着。3着は積極策に出た中井が粘った。

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