浅井康が今年初優勝

浅井康太
前受けから7番手に下げた浅井は終始落ち着いていた。「早めに引いて巻き返す展開を作ろうと思ってた。状況に応じてレースをしよう」。レースは4車の九州勢が先行。そこに2コーナーから吉澤が襲いかかると、浅井は冷静にこのラインに続く。2センターで前のあおりを受けた杉森が外に膨らむと、すかさず杉森を飛ばして直線突き抜けた。
「外を踏んだけど無理だったんで、車線変更した。追い込みの脚が生きてると思うし、これが自在かな。(記念優勝は)久しぶりですね。ホッとはできますね」
前検日の22日が誕生日。「34歳になって初めてのレースで勝てたのは今後につながる」と笑顔を見せる。しかも、まくり、先行、まくりにまくり追い込みと、浅井らしく多彩な戦法で戦い抜いた4日間だった。
「オッサンでも勝てるよってところを中部の若い子や弟子にも見せられた。今後もさらに強くなれるように頑張ります」
今年の前半戦最後のレースを制したことで、後半戦に向けて大きな弾みがついたはずだ。
九州4車の番手回り。吉澤の仕掛けに番手まくりで応戦した吉本だったが、惜しくも地元で記念初優勝はならなかった。
「浅井が強かったと言うしかないですね。(番手を井上)昌己さんに回してもらってるし、自分が弱いのが悪い。まだまだ鍛えろってことですね。6年前の決勝戦より久留米の直線が長く感じました」
ワンツーはならなかったが、浅井マークの山内は3着。追加で競輪祭の権利も取ってホクホク顔だ。
「浅井が強い。ペースが速くなればなるほど、前の仕掛けも早くなるんで、結果浅井のまくり追い込みになるんじゃと思ってた。けっこうキツかったし、バックでビリビリしてたけどね。2着まで行きたかったけど、内が残ってた」
最初に九州勢に襲いかかったのは吉澤。吉本の外まで並びかけたが、出切ることはできなかった。
「中団を取って仕掛けるっていう最低限の走りはできました。組み立ては悪くなかったと思います。(坂本)亮馬が自分のことを持ってくるのは予想してました。あとは乗り越えられるかどうか。行けなかったのは力不足です」