• 松戸競輪場第14回サマーナイトフェスティバル7/14〜7/16

後記 GⅡ 松戸 07/14 ガールズケイリンフェスティバル

石井寛が今大会初制覇!!

石井寛子

石井寛子

 松戸競輪場で開催された「ガールズケイリンフェスティバル2018」は、今年で5回目を迎えた。最終日に行われた決勝は、先行した梅川風子を内から鋭く追い込んだ石井寛子が大会初制覇。昨年のガールズグランプリに続く、ビッグ制覇を果たした。
 「ここを獲りたくて、いつ獲れるのかなと思っていたんですけど、やっとですね」
 号砲で飛び出した石井は、追い上げてきた梅川を前に入れて、2番手で周回を重ねる。打鐘でも隊列に変化はなく、先頭の梅川が2センターから加速すると、ホームから仕掛けた高木にかぶってしまい、絶対絶命の展開となった。
 「前回、梅川風子と同じ開催の時に、同じ展開で内が空いたんです。それを思い出して、空けっていう願いだけでした。空いた確信はあったので、空いた瞬間に行った感じですね。外には真備ちゃんもいたし、内しかないと思って」
 前検日は、「状態はここ1年で一番ひどい。勝たなきゃっていうよりは、勝ち上がりを意識して頑張ります」と、表情は硬かった。しかし、持ち前の前々に攻めるレースで決勝にコマを進めると、最後はこれまでの経験と冷静さで優勝をつかみ取った。
 「調子…。いいのかな?(笑)。でも、もっとよくなると思います。夏に向かって落ちていたけど、これでグランプリも圏内になったし、何も気にせず強くなるだけです」
 念願の夜の女王の座を射止めた石井は、これで賞金ランキングトップに踊り出た。後半戦も、ガールズグランプリ連覇に向けてまい進する。
 初の大舞台で果敢に逃げた梅川は、石井に先着を許すも、2着に粘る好走だった。
 「最後は自分では空けてないと思ったんですけど、空いてましたね。それだけいい感じに走れていました。まだまだ挑戦者っていう気持ちで頑張っていきたいです」
 ゴール直前に小林優と梶田が落車。外併走で粘っていた高木が3着でゴールした。
 「もっと早くからレースが動き出すと思っていたんですけど、意外と動かなくて。もう少し待ってもよかったのかもしれない。でもこれで行けなかったのは力不足です」
 初手で5番手の児玉は、ホームから仕掛けて高木のさらに外を踏んだが、車は進まず4着がいっぱいだった。
 「ジャンで行っても合わされるし、ホームガマシにかけたんですけど、梅川さんも踏んだし、高木さんも出てきたので。どうするべきだったのか難しかったです」

Race Playback

レース経過

誘導員 : 武井大介

 梅川、石井、高木、梶田、児玉、小林莉、小林優の隊列。打鐘で誘導が退避して、そのまま梅川が逃げる。高木が4角から反撃に出て最終回。児玉も外を踏み上げる。7番手の小林優は2角から内を進出。高木は2番手の石井の横まで。高木と併走になった石井は、3角過ぎに梅川の内を突いて追い込む。インから抜け出した石井が優勝。石井に続いた小林優は落車。逃げた梅川が2着に粘り込む。

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