石井寛が今大会初制覇!!
松戸競輪場で開催された「ガールズケイリンフェスティバル2018」は、今年で5回目を迎えた。最終日に行われた決勝は、先行した梅川風子を内から鋭く追い込んだ石井寛子が大会初制覇。昨年のガールズグランプリに続く、ビッグ制覇を果たした。
「ここを獲りたくて、いつ獲れるのかなと思っていたんですけど、やっとですね」
号砲で飛び出した石井は、追い上げてきた梅川を前に入れて、2番手で周回を重ねる。打鐘でも隊列に変化はなく、先頭の梅川が2センターから加速すると、ホームから仕掛けた高木にかぶってしまい、絶対絶命の展開となった。
「前回、梅川風子と同じ開催の時に、同じ展開で内が空いたんです。それを思い出して、空けっていう願いだけでした。空いた確信はあったので、空いた瞬間に行った感じですね。外には真備ちゃんもいたし、内しかないと思って」
前検日は、「状態はここ1年で一番ひどい。勝たなきゃっていうよりは、勝ち上がりを意識して頑張ります」と、表情は硬かった。しかし、持ち前の前々に攻めるレースで決勝にコマを進めると、最後はこれまでの経験と冷静さで優勝をつかみ取った。
「調子…。いいのかな?(笑)。でも、もっとよくなると思います。夏に向かって落ちていたけど、これでグランプリも圏内になったし、何も気にせず強くなるだけです」
念願の夜の女王の座を射止めた石井は、これで賞金ランキングトップに踊り出た。後半戦も、ガールズグランプリ連覇に向けてまい進する。
初の大舞台で果敢に逃げた梅川は、石井に先着を許すも、2着に粘る好走だった。
「最後は自分では空けてないと思ったんですけど、空いてましたね。それだけいい感じに走れていました。まだまだ挑戦者っていう気持ちで頑張っていきたいです」
ゴール直前に小林優と梶田が落車。外併走で粘っていた高木が3着でゴールした。
「もっと早くからレースが動き出すと思っていたんですけど、意外と動かなくて。もう少し待ってもよかったのかもしれない。でもこれで行けなかったのは力不足です」
初手で5番手の児玉は、ホームから仕掛けて高木のさらに外を踏んだが、車は進まず4着がいっぱいだった。
「ジャンで行っても合わされるし、ホームガマシにかけたんですけど、梅川さんも踏んだし、高木さんも出てきたので。どうするべきだったのか難しかったです」