• 小田原競輪場開設69周年記念北条早雲杯争奪戦8/25〜8/28

後記 GⅢ 小田原 08/25

郡司浩が絆の力でV

郡司浩平

郡司浩平

 郡司選手が、絆の力で4度目のG3制覇を達成。ウイニングランでは、両手を上げてファンの声援に応えた。

 4車で強力布陣を敷いた南関勢。先頭の近藤が赤板で主導権を握り、流れは向いたかに思われた。しかし、叩かれた清水が、打鐘の2センターから巻き返して近藤をねじ伏せる。「行かれたのは誤算でした」。窮地に陥った郡司だったが、すぐさま井上を捌いて清水を追いかける。徐々に空いた車間を縮めると、追いつきざまに仕掛けて2年ぶりにこの大会の優勝を手にした。
 「本当に(近藤)隆司さんが頑張ってくれて。何とか勝てました。(このVは)ラインがあってだと思います。1人の力じゃないと改めて思いました。優勝以外は意味がないと思っていたし、結果が出て嬉しい」
 昨年はGP出場をかけた賞金争いに加わるも、あと一歩で届かなかった。今年もここまで優勝はゼロと、苦しい日々。それでも、郡司の心は折れていなかった。
 「今年はなかなか優勝は難しかったですね。でも、苦しい時期は長かったですけど、いつかG2、G1(の決勝)で戦おうと思ってました」
 現在の競輪界は、脇本雄太を中心とした近畿勢が席巻。後塵を拝する南関勢だが、絆の力で強敵に対抗していく。
 「次に静岡とか松戸とかを走る時は、前でしっかりやりたい。本当に、そういう積み重ねだと思う。競輪はラインとかでいろいろカバーできるし。南関は団結してやっていきたい」
 この優勝をきっかけに、再び頂へ。今年も南関地区で行われるグランプリに向けて巻き返しを図る。
 「選手をやっている以上は、(GP出場が)永遠の目標。そこに近づけるように。今年はG1があと2つありますし、9月に共同もある。まずは、決勝を目標にして頑張りたい」
 中村は、郡司の仕掛けを追走して準V。南関を1つにまとめて絆の力を示した。
 「(清水に行かれて)ヤバいと思ったけど、郡司君が反応してくれた。地元の郡司君が優勝して良かった。南関でまとまれたし、(今後も南関の結束力を)見せていかないと」
 清水ラインを追った木暮は、2センターで張られた井上のあおりを受けてしまう。すぐさま井上の外を踏み込んだが、郡司に屈して3着まで。
 「あそこ(清水ライン)に付いていれば、チャンスはあると思って。あおりがなければ行けていたと思う。お客さんも(車券を)買ってくれているし、確定板には入らないと」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 内藤秀久

 井上がスタートを出て、前団は清水―井上。以下の隊列は木暮、志智、高橋、近藤隆―郡司―中村―近藤俊。6番手の近藤隆は青板のバックから踏み込む。清水もペースを上げるが、赤板で近藤隆が出て主導権を握る。南関4車が出切り、清水は5番手に入って態勢を整える。打鐘を通過して4角から清水が反撃。好スピードで前団に襲い掛かり最終回へ。 郡司を乗り越えた清水が、近藤隆をとらえる。郡司は1センターで井上を大きく張って清水を追いかける。あおりを受けながらも木暮が大外をまくって出る。バックを通過して清水の脚色が鈍り、自力に転じた郡司が木暮は張りながら清水を交わしてそのまま先頭でゴール。内を締めながら郡司マークを守った中村が流れ込み2着。木暮は3着。

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