後記 GⅢ 豊橋 08/06
猛暑の中行われた今開催は落車の多さが目立ったシリーズにもなった。優勝候補の一角と目された園田匠、石井秀、川村晃といった面々も落車の憂き目に。親王牌で悲願のタイトルを奪取した園田は前検日に「タイトルホルダーという意識はないです。いつもと同じ気持ちで走るだけ」と話し、初日特選のレース後にも「自分の感覚よりもタイムが出て仕上がっている」と話していただけに無念の途中帰郷となった。
そんな中、若手機動型が躍動。中部の未来を担う川口聖は4日間攻めた。
「連日積極的に行こうと思ってて。上出来ですけど、上を目指すなら1着取らないと。もうちょっと長い距離も駆けられるように、トップスピードを上げて行きたいです」
土屋壮は二予敗退も2勝を含む3連対。
「急な追加だったんですけど追加でも補充でも回って。今はどんどん場数を踏んでいきたいです」
最終日11Rはワールドステージが一発勝負で争われた。世界のトップ選手2人と日本人選手が激突した一戦。昨年は共倒れに終わった外国勢だが、パーキンスが雪辱を果たし優勝を勝ち取った。
「ボティシャーがすごい良いレースをしてくれた。良い位置取りをしてくれたし、信頼してました。ワンツーできたら良かったんですけどね。思った通りのレースはできました。今年は100勝して、優勝を5回してワールドステージも勝てて最高の年です。去年はちょっと怪我をして大変だったけど、より強くなって戻って来れました」
ボティシャーは持ち味のスピードを発揮したが、直線でパーキンス、池田良に交わされ3着に。
「展開が早かったけど、冷静に仕掛けを見極められました。1着が欲しいですけど、2カ月ブランクがあったんで悪くはなかった。日本最後の終わり方としてはまずまず」
池田良が最終2コーナーで外国勢後位に切り替え2着に流れ込んだ。
「松川高君のがんばりもあったんですけど、早めに切り替えさせてもらいました。ゴール前はワンチャンスあったと思うんですけどね」