後記 GⅢ 別府 06/02
岡村潤の記念初優勝で幕を閉じた今年の別府記念。地元勢は2年連続でファイナリストを出せなかったが、結果はともかく全員が持てる力を出し切ったシリーズと言っていいだろう。5月静岡ダービー直前にギックリ腰になり、今回が復帰2戦目だった菅原晃はシリーズ2勝。「脚があったら全部3着にはいけてた。コース取りとかも勉強ですね」としながらもしっかりと上積みはみせた。
6年ぶりの地元記念となった大野悟にとっても収穫は多かった。
「2年前はチャレンジだったので不思議な感じですね。開催中にセッティングをいじったりして次につながるいい感触はつかめました」
前検日は「モヤモヤ感がある」と話していた黒田淳はシリーズ3連対の結果に笑顔を見せた。
「結果的にはいい追加になった。(準決勝をのぞく)3日間は自分のレースができたかな。仕掛けるとこで仕掛けられてるし、いい方向に向いてくれてる」
馬場和も4日間主導権を握って2連対と久々に存在感を発揮した。
「(色々試して)踏み方もわからなくなってきてたけど、最近になってつかめてきた。今回はここ最近にしては別人のような感じですね。でも、やっとスタートラインにたったくらい。まだまだこれからです」
篠原忍は「着以上によかったと思う」と笑顔。直前に得た手応えを走りでもアピールした。
一方、2日目に1勝を挙げながら流れに乗れなかった柴田竜は悔しさをにじませる。
「(最終日の)あれをまくり切れてれば戻ってると言えるけど、結局まくり切れてない。上向きではあるけど、もうちょいですね。でも、いつまで我慢すればいいのか…」
水谷好は復調への課題を明確にする。
「最近は結果を意識しすぎて、赤板ホームから打鐘までに意識がいってない。まず、そこの勝負に勝たないといけないのに、それを忘れてました。相手がどうこうじゃなくて自分の問題。悔しさがあるうちは大丈夫だと思うんで頑張ります」