後記 GⅢ 岸和田 12/03

伊藤成紀
地元の古性優の優勝によって幕を閉じた岸和田記念。今シリーズは近畿の絆の強さを、改めて示した開催となった。決勝には進むことができなかったが、伊藤成も準決勝に進出と地元記念を盛り上げた一人だ。
「今開催はトップの人たちと走れてよかった。準決勝では3番手を回り勉強もできた。やれることはまだまだいっぱいある。それが分かっただけでもよかったです」
急な追加参戦だった西本直も笑みを見せシリーズを振り返った。
「本来入ってなかったし、気楽にいけましたね。積極的にいけたし、4日間、力は出し切れました」
一方、神田紘は最終日に地元記念初勝利を挙げたものの、悔しそうに話し出した。
「1着はよかったけど、こんなはずじゃなかったです。せめて準決勝、決勝にいく気持ちでいたので。これを生かして次も呼んでもらえるように」

太田竜馬
11月別府で特進し、今シリーズがS級デビュー戦となった太田竜。二予で敗退したものの、一予で逃げ切り勝ちを決めるなど2勝をマーク。底知れぬ可能性を感じた。
「A級の時には1着しか考えてなかったけど、今回はチャレンジャーだし、内容を重視して。最終日も力勝負がしたいと思ってたんで。脚が劣ってる感じもないし、自分がやろうとしたことはできたと思います」
二予でその太田に勝ったのが志村龍だ。連勝で準決勝に進出した。
「充実した開催でした。最終日も諸橋(愛)さんの後ろで勉強になりました。(10月岸和田から換えた)フレームもまだ完ぺきではないけど、前のフレームよりいいです」
太田の存在が影響したのか他の若手選手も躍動。坂本周作は3日目にS級初勝利をマークした。
「一次予選のレースが自信になりました。最近は練習に集中できてるし、力が付いてるのも実感しています。初勝利もうれしかったです」
野口正はS級で初めて初日を1着でクリアした。
「最近にしてはいい感じでした。予選での1着はよかったけど、もう少し脚をつけたいです」