ピックアップ GⅢ 松山 03/07
パワーアップが目覚ましい太田竜が、玉野記念に続いてV演出。渡部哲、橋本強との地元ワンツーで、今シリーズの幕が閉じた。昨年12月の伊東記念で誘導員早期追い抜きによる失格で2カ月以上を棒に振った小川祐は、ここが復帰場所。初日一次予選を逃げ切り、走れることに“感謝”した。また、最終日には弟子の吉武信、師匠の梶應弘とのラインで番手を担った。
「ここに向けて1月はなにも考えず、しっかりトレーニングをした。だから、底上げはできたし、その成果も出た。でも、競輪になってない部分があった。(デビューしてからの)年数のわりに、そういう勉強が足りなさすぎた。師匠が僕の後ろでやってくれていることを、僕がしっかりやっていかないと。そういう自覚をもってたら2、3日目の走りも変わってたと思う」
松本貴は2着。一次予選は渡部哲、二次予選は橋本強とともに先行策で地元ワンツーを遂げた。
「最終日もラインで決まったけど、準決みたいな走りをすると自分にも後ろにもチャンスがない。ちょっと準決は焦りというか、気持ちが前に出すぎた。いろんな人にここからだって言われたし、これから同じ失敗をしなければ失敗はムダにならない。(感じは)徐々に良くなってきてる」と、好成績に満足することはない。
「やけになったわけじゃないけど、頭を切り替えた」と、初日のシンガリ惨敗を引き金に日当泰は、吹っ切れた走りで残りの3日間を先行策で魅せた。
「初日はなにをやってんだって…。それでそこから先行主体でやって、この開催の成績がどうなるのかと。そしたら良かったですね。長い距離を踏んで戻していかないと。(早坂)秀悟さんを見てても、まだ頑張らないと。これで楽しみになりました。位置を取ってっていうのは得意じゃないんで」