まさに歴史に残る一戦
第113期生・「ルーキーチャンピオンレース若鷲賞」が松山記念最終日の3月10日、第9Rにて行われる。S級選手は過半数を上回る5名で、好素質ぞろいと前評判通りの活躍を全国各地で披露している。SS班候補生による一発勝負は見逃せない。
チャレンジ戦の卒業にやや手間取った宮本隼輔だが、1、2班戦は3場所でクリア。S級初戦の1月防府129着。決勝は根田空との先行争いの末に叩かれると、番手の和田健をどかしている。デビュー以来、初の着外を喫したが、勝負に対する執念を感じさせた。2場所目の2月松戸は132着。決勝は8番手から反撃するも、松井宏の逃げに乗った岩本俊に合わせて番手から出られてしまう厳しい展開を凌いでの準Vだった。S級での戦いぶりからVに最も近いとみて中心視した。
松井宏佑も1、2班戦は3場所でクリア。S級5場所目の2月松戸では3日間逃げて119着。S級で初の優参を果たすと、決勝は積極的に駆けて岩本俊のVに貢献している。トップスピードは素晴らしいレベルで、タイミングよく仕掛けて主導権を握れば押し切りも大いにありうる。
野球で培った身体を活かしたパワー先行が魅力な河合佑弥も好勝負が見込める。2月西武園は予選、準決と先行で連勝、準決では小嶋敬をまったく寄せ付けなかった。森田優弥、小玉勇一、小林泰正ら関東勢と連係するのかにも注目したい。
卒記チャンプの藤根俊貴も怖い。まだS級では走っていないが、49走で44勝を挙げていて、勝率約9割は圧巻の数字だ。