ピックアップ GⅢ 京王閣 10/24
京王閣競輪場開設71周年記念「ゴールドカップレース(G3)」は10月24日~27日の日程で開催された。豪華な顔ぶれとなった決勝戦を制したのは平原康多。これで今年の獲得賞金は6千万円台となり、グランプリ出場に当確ランプが灯った。2着の佐藤慎太郎も賞金の上乗せに成功し、グランプリに大きく近づいた。
賞金ランキングでグランプリを狙える位置につけている古性優作は勝負の競輪祭に向け、試行錯誤を重ねている。
「親王牌から自転車を大幅に変えて、初日は違和感しかなかったんですけど、修正して2日目、3日目と感覚は良くなりました。準決勝はレース内容は反省ですけど、良かった頃のペダリングを思い出せました。もう少し自転車との一体感が出るようにしたい。タイトルを獲りたいと思ってやっているけど決勝に乗らないと始まらない。競輪祭まで日にちはそんなにないけど、できることをしっかりやります」
東矢昇太は準決勝で絶体絶命の8番手から直線で大外を強襲。3着で待望の記念初優出を果たした。
「終わったと思ったんですが、頭の片隅に余裕があって、落ち着いて走れました。ラッキーもあったけど、気持ち的に余裕がありますね。(記念の)決勝に初めて乗れてうれしいです。(中本)匠栄がG2を獲って、自分も頑張ろうという気持ちになってます。記念の決勝やビッグレースが現実的に考えられるようになって意識が変わりました」
鈴木竜士は5月に東京に移籍してから迎える初めての地元記念。決勝進出は逃したが、持てる力は出し切った。二次予選では移籍後、ホームで初白星を挙げた。
「今回は優勝を狙っていたけど、まだ早いということでしょう。(移籍してから)2日目は初めて走った京王閣で初の1着。お客さんの声援が後押しに感じました。これから“東京の鈴木竜士”を定着していけるように頑張ります」
117回生から始まった「ルーキーシリーズ」。そこで優秀な成績を残した選手を集めた企画レースの「競輪ルーキーシリーズ2020プラス」が最終日の3レースに行われた。117期の精鋭7名による一発勝負は青野将大が制した。レースは長田龍拳が打鐘からハイピッチで逃げる。この3番手を取った人気の山口拳矢が最終ホーム前から反撃。仁藤のけん制を耐えてジワジワと迫るが、脚をためていた青野が大外を鮮やかに突き抜けた。
「前々から流れを見てと思っていたけど、後ろに追いやられてしまった。そこからはあまり覚えていない。(最終2コーナーは)瞬時の判断で内にいきました。(長田)龍拳が強かったですね。それで(山口)拳矢が外に浮いていたので突き抜けることができました。1回きりのレースで着を狙っていたので、勝てて良かった。1年以内にS級に上がるのが目標。ルーキーチャンピオンに出れるかギリギリなので狙っていきたい」