• 京王閣競輪場開設71周年記念ゴールドカップレース10/24〜10/27

後記 GⅢ 京王閣 10/24

平原康多が今年4度目の記念制覇

平原康多

平原康多

決勝優勝写真
決勝優勝写真
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 競輪界を代表するオールラウンダーの激突は平原康多に軍配が上がった。ロングまくりの松浦悠士に俊敏にスイッチ。最後はこん身の追い込み勝負でVロードを駆け抜けた。
 「レースを動かして前のほうにいないといけないと思っていました。あとは松浦よりも先に行きたかったんですが、あまりにも来るのが早かったですね。スピードが合ってしまったので、あそこ(池田憲昭の位置)は引けなかったです」
 8月のオールスター、9月共同通信社杯とビッグレースで立て続けに落車。試練が続いていたが、悪い流れを断ち切ることができた。
 「オールスターから今回の初日まで新しい乗り方、セッティングを試していたけど、いまいちフィーリングが合ってなかった。そういうのが落車を生み出していたんだと思います。2日目から元に戻して良くなりました。いろいろ試して戻すのと、試さずにそのままっていうのは違うと思うから意味のある3カ月間だったと思います」
 賞金ランキングは4位。年末のグランプリ出場はほぼ確実な情勢だが、タイトル奪取への強い気持ちに変わりはない。
 「今の競輪界で断トツに強いのは脇本(雄太)なんで、成功と失敗を繰り返しながら追いかけていきたいと思っています。グランプリが見えてきたので、競輪祭、グランプリでの優勝を目指して、まだまだ努力します」
 今年最後のGI、競輪祭は抜群の相性を誇る大会。絶対王者の脇本雄太を撃破して頂点を極める。

 平原にしっかり続いた佐藤慎太郎が2着。グランプリの賞金争いの渦中にいるが、高い集中力で戦えている。
 「(平原は)信頼できる選手なので、ゴール線まで信頼していました。後ろから見ていて安心できる。最後は松浦と平原の間か外かで迷ったけど、最後まですごいスピードだったので外で正解でしたね。グランプリ争いできていることに喜びを感じて、楽しみながら走れたらいいなと思います」

 ロングスパートの松浦悠士は、末を欠いて3着でゴールした。
 「車番的に前か後ろなので、後ろから頑張ろうと思いました。もう少し自分のタイミングで行けたらよかったですけどね。(東矢に)しゃくられたのは痛かったですね。どちらにしても行くタイミングだったし、近畿勢の上を乗り越えて、よしって思ったけど、3コーナーで後ろを見たら平原さんだったので…。ゴール前勝負したかったけどスピードが違いました。4日間、自力で戦いましたけど、まだまだ脚力不足です」

 古性優作は近畿ラインの先頭で果敢に主導権を握った。
 「切って、切って、すんなり出させてもらっているのに弱いです。結果的にラインに迷惑をかけてしまった。松浦も平原さん強かった。力不足で悔しいです」

Race Playback

レース展開4
ロングまくりの松浦悠士選手の後位にスイッチした平原康多選手が鋭く追い込んで快勝。今年4度目の記念優勝を飾った。

レース経過

誘導員 : 深井高志

 前団に古性優作-山田久徳-村上博幸が構えて、平原康多-佐藤慎太郎-成田和也、松浦悠士-池田憲昭、単騎の東矢昇太の隊列で周回を重ねる。 青板のバック手前から松浦が上昇を始める。赤板1コーナーで松浦が先頭に立つも、その上を平原が押さえて出る。古性もすかさず踏み込んで打鐘の3コーナーで主導権。近畿ライン3車が出切り、平原は4番手に入る。9番手の東矢が内から押し上げて、松浦は4コーナーで反撃に出る。松浦の仕掛けに池田は遅れ気味。平原が外に張りながら松浦にスイッチする。山田のけん制を乗り越えた松浦が、最終3コーナー過ぎに古性をとらえる。松浦に続いた平原が、直線で抜け出してV。2センター山田に張られた佐藤だが、ソツなく2着に流れ込む。松浦は3着。

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