S級の山口拳が主役
117期生から始まった「ルーキーシリーズ」で好成績を挙げた選手を集めた企画レース第二弾。前評判をも上回る活躍を各地で見せている新人達だけに、この一戦を争う7名も1名がS級に特進、4名が2班に特班している。
本命は、ルーキーシリーズを連続完全優勝していち早く実力を知らしめた山口拳矢だ。ここまでの快進撃ぶりは最早多言を要しない。9月和歌山では、早期卒業生の寺崎浩と並び負けなしのままでのS級特進を達成。S級初戦の10月大垣決勝で落車して連勝記録は途切れたが、桐山敬、嵯峨昇、中井太を一蹴した準決を見てもすでにS級1班クラスの実力を備えている。父親の幸二氏(62期・引退)譲りのレースセンスも抜群。落車の影響は気になるが、流れに乗っての一撃で決着を付ける。
ルーキーシリーズでは山口に敗れた青野将大だが、本デビュー後の活躍では後を追う。学生時代は中距離種目で活躍したエリートは地脚を武器にした積極策が持ち味。同じくチャレンジは最短で卒業し、1・2班戦も2度完全優勝している。今度は山口を止めるか。
伸び盛りの土生敦弘からも目が離せない。9月にチャレンジを卒業すると、同月富山1着、10月松阪1着。「自分で思ってたより先行でやれている」と手応えをつかんでいる。破壊力あるカマシ、まくりに警戒。
在所ナンバーワンで1・2班戦2戦目の10月小田原を準Vの長田龍拳、パワフルな走りが魅力の石原颯もV争いに加わりたい。