• 松戸競輪場 第20回サマーナイトフェスティバル7/13〜7/15

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅡ 松戸 07/13

 南関勢からは、神奈川の3人が決勝に進出。別線の動向が注目されたが、脇本雄太、古性優作の近畿勢が出した答えは分断策。今年すでにタイトルを奪取して、年末のグランプリを決めている北井佑季、郡司浩平。北井が先頭を務めた2月の全日本選抜で郡司が、そして6月の高松宮記念杯ではその逆の並びで北井が初戴冠。南関勢でのビッグ“たらい回し”を許さないためにも、後半戦にかけて他地区はシビアな立ち回りが多くなるのは避けられない。次のビッグ、8月のオールスターは、南関勢にとっては地元の平塚が舞台。S班の深谷知広、獲得賞金ランクでグランプリを視界にとらえる岩本俊介らを含めた南関勢の連係は果たして。

野口諭実可

野口諭実可

 昨年のガールズケイリンフェスティバル、今年4月のオールガールズクラシックでは決勝にコマを進めている野口諭実可だが、意外なことにビッグレースでの勝ち星は最終日が初めだった。

 「ビッグレースでの1着が初めてなんで、(最終日の)選抜だったけどうれしいです。ただ、まだまだ満足はできないですね。久米(詩)さんがジャンから突っ張ってくれたのが大きい。でも、久米さんは後半も強いタイプだし、余裕はなかったです。最近、かなり調子が悪くなってたので、これで少し自信が戻ってきました。今年(最初の目標)はグランプリを目指そうっていうくらいの気持ちだったんですけど、3月に体調を崩したりしてしまった。10月はあっ旋停止になるんで、来年につなげる意味でも頑張りたい。(10月も)悪い意味にとらえるのではなく、しっかりと練習をしていきたい」

久米詩

久米詩

 久米詩はシリーズを着。昨年は5月のガールズコレクションを制して、6月のパールカップを準V。そしてガールズケイリンフェスティバルで優勝とノリに乗っていただけに、今シリーズはどうだったのか。

 「(最終日は)ジャン過ぎにあんまり動きがなかったので、4コーナーくらいでは(先行の)腹をくくりました。踏み出しがあんまり良くなかったので、その分、(太田美穂にいったん前に)出られたところはります。でも、今年のなかでは、この3日間を通して一番しっかり踏めた開催でした。もう怪我の影響はまったくないので、あとは積み重ねだと思います。しっかり練習をして、底上げをしていきたい。その積み重ねが大事だと思います」

取鳥雄吾

取鳥雄吾

 初日は積極策もラインの援護を失うアンラッキーな展開で予選敗退。それに気落ちすることなく取鳥雄吾は、佐々木豪との別線を選択しながらも、2日目に単騎で逃げ切った。町田太我の番手から勝ち切った最終日と2勝をマークした以上に、意義のあるシリーズだっただろう。

 「(2日目は)先輩の意地を見せられて良かったです。(佐々木)豪ちゃんが嫌いとかじゃなくて、これからもっと2人とも強くなっていかないといけないし。そういう期待も込めて(別線で)レースをした。(最終日は)北津留(翼)さんの巻き返しが早すぎて、(町田)太我は流せなかった。自分が早めに北津留さんをなんとかできれば良かったんですけど。すごく掛かっていたし、そこはさすが町田太我だなって。同地区の後輩が頑張ってくれてうれしい気持ちと、僕の不甲斐なさとですね。僕もあれで飛んじゃうわけにはいかないし、僕の状態以上の着を取らせてもらった。(番手で)やれることは少ないけど、僕のできることしっかりとやって、恥ずかしくない先輩でいたい」

武藤龍生

武藤龍生

 前回の京王閣で優勝も、シリーズ前には古傷の股関節の違和感で多少なりとも不安を抱えていた武藤龍生。しかしながら、最終日は小林泰正をアシストするさすがの番手の仕事ぶりと、追い込みに好感触を得ていた。

 「このバンクっていこうこともあって、1個でも前にっていうのが重要だと。(最終日は)全部、止められたらいいけど、1人でもと思って(山賀雅仁をさばいた)。(岩本俊介を)抜けたら良かったけど、正直、脚はいっぱいでした。昨日(2日目)が不甲斐なかったので、セッティングを微調整した。それで今日は良くなった。前検日にも言ったんですけど、股関節を痛めてたんでサドルをすごく柔らかいのにしていた。それを今日は硬いのにしました。股関節も良くなっていたので、乗り味も良くなった。(コンディションが)いい時の方がサドルを硬くできるんでね」

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