ラストを飾るのは児玉碧衣
優勝賞金340万円(副賞込み)を懸けて争われる真夏の祭典。来年から女子オールスター競輪(G1)が新設されるのに合わせて発展的解消して今回が最後となる。そのラストを飾るのに最も相応しいのは児玉碧衣だろう。この大会は優勝がないので勝って締めたい。6月はパールカップが準決敗退、初のガールズ開催が行なわれた小松島も決勝3着だったが、レース内容から評価は揺るがない。敗因は末が甘くなったためだが、早め早めの攻撃的な自力攻撃をためらわずに実行している成果は短走路の松戸で最大限に発揮されそう。
オールガールズ、パールカップと肝心のビッグで最良のパフォーマンスを見せられていないのは気になるが、坂口楓華が児玉の一番のライバルか。前期は39勝、13Vと普通開催は勝ちっ放しだったし、スピードを生かした積極的な走りが大一番でもできれば。
パールカップは決勝3着で惜しくもG1初Vはならなかった尾崎睦だが、ガールズにも明確な目標となるレースができて年頭から気合が入っている。現在は賞金ランク4位。勝負所で迷わず仕掛けて出て勝利を手にし、グランプリ出場を確実なものにしたい。
石井貴子がパールカップを制して華麗に復活。グランプリで連続準Vがあった頃の動きを完全に取り戻せてはいないが、一歩、一歩執念で上げていってトップに返り咲いてみせた。今回は地元での大会で一段と気合が入る。総合力の高さでV争いに食い込むだろう。
石井寛子、小林莉子や6月に当所を優勝している山原さくらはトップスピードが上がるレースに対応できるか。怪我で勢いが止まった昨年覇者の久米詩は意地を見せて巻き返していきたい。柳原真緒は相変わらず勝負強いし、尾方真生も今度こその期待を捨て切れない。新世代代表の飯田風音、パールカップで輝いた當銘直美ももう伏兵ではない。