ピックアップ GⅠ 平塚 08/13
1月の平記念二次予選では古性が前を回って2人で準決に進出したが、3月のウィナーズカップ準決では窓場が先頭を務めて、古性を振り切ってのワンツー。決勝ではラインの先頭を務めて、脇本雄太、古性の上位独占に大きく貢献した。古性も窓場の変化を感じ取りながら、優勝会見でこう振り返った。
「(平記念は窓場)千加頼が自分と番組が一緒になった時に後ろを回りたいって言った。実力的には僕より千加頼の方が強いですし、そう思ったんですけど、メンタル的な部分の成長がまだ伸びしろがあるなって感じた。けど、ウィナーズカップで僕が前でヤル気満々だったんですけど、千加頼が準決で、前で頑張らせて欲しいって言った時にあれって思った。なんかこう強くなりそうって思ったんですけど、そこから一気に才能が開花した。競輪学校の時に初めて見た時の千加頼のインパクトが強くて、こんなに強いヤツがおるんやって思うぐらい強くて、心が折れそうなくらいだった。低迷していた理由もメンタル的な部分でしたし、メンタル的な部分を克服した時に今年は来るなって思ったんですけど、本当に思ったよりきましたね」
自信に裏付けされたまくりで、4車の北日本勢を仕留めた決勝は準V。賞金も加算して、これで獲得賞金ランクは9位。古性とのグランプリも窓場には視界に入ってくることだろう。
「(今シリーズを振り返って)オリオン賞は反省点が残るレースでしたけど、2走目からは近畿の厚い層を生かしたラインの走りができたと思う。もっとラインを意識して決勝で味方を増やせれば、自分が新山(響平)君の走りができたと。もっと勝ち上がり方を意識していかないとなって思いました。ここで舞い上がることなく、また向日町に帰って後輩たちと一緒にトレーニングしたい。(このあとのビッグには)これ以上の状態まで仕上げていって、また脇本さんだったり古性さんの前を走ることを意識してやっていきたい」
ドリームからスタートした脇本雄太は、シリーズを着。近畿ライン3人で上位を独占した最終日は、関東勢を突っ張ってから、松本貴治のカマシを受けて3番手確保からのまくり。最終日に象徴されるように、脚力だけに頼らない変化を求めたシリーズだった。
「今回は(2走目に突っ張り先行、準決は打鐘からの先行と)長い距離は行けたと思うのですけど。結果的に(準決は)まくられてしまっている。自分の踏んだ感触自体は悪くなかったんですけど、自分の年齢的にも脚力が衰えているのかなっていうのがある。戦法にも変化をつけていかないと思っている。(最終日もすんなりと)引くだけじゃダメっていうのは前から思っていましたけど、今回はそれをとくに感じました」