世界の佐藤水菜だ
25年度から「女子オールスター競輪」(G1)が誕生するため、過渡期の開催となる。今年はファン投票7位までの選手が「ドリームレース」、8位~14位の選手が予選1と分かれてスタートし、2日目の予選2との合計ポイント上位者7名が決勝を争う。11日までパリ五輪でメダル獲得を目指す戦いが続く予定で無理に近い強行日程になるが、佐藤水菜、太田りゆのナショナルチーム2人の今年初戦にまず注目が集まる。体調管理だけでなく、競技とのフレームの違いにも苦労しそうだが、世界のトップでしのぎを削ってきた脚力を重視したい。佐藤は昨年10月のオールガールズクラシックも競技から間なしで走って優勝している。グランプリ王者でもあり、競輪に戻っても即結果を出すか。レースの流れをコントロールする仕掛けで他を寄せ付けない。スピードでは引けを取らない太田も五輪へ究極に仕上げた成果を出せれば。
2人に対抗できるなら、ファン投票8年連続1位の児玉碧衣だ。昨年のドリームレースは佐藤の出ハナを叩く頭脳プレーで逃げ切り勝ち。フェスティバルから1カ月空いての実戦で状態面でも万全で臨めそう。坂口楓華や久米詩ら差を縮めてきているライバル達の追撃も許さず、佐藤、太田に対し、国内のガールズを長年リードしてきた意地で勝負をする。