ピックアップ GⅢ 玉野 03/06

犬伏湧也
中四国地区は決勝に6名が勝ち上がり、層の厚さを感じさせるシリーズになった。地元の先頭を走った取鳥雄吾の気迫溢れる走りと、4月からS班になる犬伏湧也の力と力の激突は迫力があった。その状況を冷静に見定めて優勝した吉田拓矢の勝負強さもさすがの一言。
ルーキーチャンピオンレースは出世頭の森田一郎と阿部英斗のS級2人に、ナショナルチームの中石湊が激突したハイレベルな争い。将来のスター候補生たちは激しいスピードレースで魅了した。
125回生のルーキーチャンピオンに輝いたのは阿部英斗。22年のジュニア世界選手権のケイリンで銅メダルを獲得するなどエリート街道を歩んできたが、卒業記念レースなどでは同期の頂点に立ったことはなかった。今回の優勝という経験を積んで一気にスターへの階段を駆けあがるだけの才能はもっている選手だ。
「125期で何も1位を獲れていなかったので、最後のレースで獲れて、S級でも自信になります。(子どもとかの声援があって)本当にうれしい気持ちでいっぱい。昔(子どもの頃)の自分を見ている気がして夢を与えられたかなって。(今後は)こんなレースでは、(番手に)ついてもらえないのでラインで勝てるレースをしていきたい。今年一番の目標はヤンググランプリですけど、8月まで競輪祭(の選考期間)があるし、そこを目指して。(最終的な目標は)デビューした時からの目標である師匠(吉岡稔真)を越えたい」
4月1日からS級S班の格付けになることが発表された犬伏湧也。「複雑な気持ちはあります」と率直な思いを口にしたが、今シリーズも中四国地区をけん引する競走を披露。「3月は(S班の)準備期間として頑張っていきます」と決意を固めたシリーズになった。
「(S班になることは)正直、複雑な気持ちはある。でもS班に選んでもらったからには胸を張って競走をできるように。(S班のアドバンテージは)チャンスかなと思いますし、勢いをつけていって、タイトルを目指して頑張りたい。(S班は)内容が大事ですけど、勝たないとダメな立場にもなる。3月は準備期間としたいですね」