奥井迪、今度こそ頂点へ
ガールズケイリンフェスティバルは今年で3回目を迎える。昨年から3日制に変更となり、勝ち抜くにはより一層の気力と体力が要求されることになった。しかも、この大会を連覇してきた女王・小林優香が欠場となり、今年はより接戦ムードが漂う。その中で主役に推すのが、ガールズ先行日本一の奥井迪だ。6月小倉で5場所連続完全優勝を達成し、今年8V目。先行一本槍でこの数字は立派だ。3月名古屋のコレクションでは準優勝しているし、5月岐阜はダッシュ自慢で今年一番の成長株の高木真備の挑戦も退けてVと充実一途。強烈な踏み直しが最大の武器だが、カマシや突っ張りで全力で抵抗してくる相手をねじ伏せるパワーはガールズ離れしている。チャンスを生かし、今度こそ頂点に立つ。
大舞台ではまだモロさも見せる児玉碧衣だが、大仕事をやってのける予感。天性の強烈ダッシュとスピードを生かした先行主体の攻めで、昨年末から今年2月にかけては破竹の20連勝もマークした。その連勝を止めたのが奥井だったが、瞬く間に後続をブッ千切る脚で互角以上の勝負は可能だ。
高木が迷いのない先行勝負で奥井に再び挑む。8月松戸コレクションのファン投票で1位に選ばれ、一層責任感を増した。今年最多勝はダテでないところをみせるか。
初のコレクションの5月静岡は4着に終わったが、持ち味の積極性を出せれば尾崎睦もVを狙える逸材だ。名古屋でコレクション初優勝の山原さくらも自信を付け、力強い走りを見せている。
石井寛子、石井貴子、梶田舞、小林莉子、荒牧聖未、中村由香里らもそろって健在。全員、レースのうまさには定評あるし、荒牧以外はタイトルホルダーだ。ここから勝者が出ることも十分。