波に乗った小林優香
名実ともにガールズケイリン界ベストセブンによる夢のレース。ガールズケイリンフェスティバルを完全優勝した小林優香がここも勝って、絶対女王の威信を取り戻す。東京五輪へ向けて競技に復帰し、昨年から約20キロも身体を絞った小林は踏み出しのキレが格段に増した。それを見せ付けたのが、1カ月に及ぶアメリカ遠征、ジャパントラックカップから休みなしで臨んだフェスティバルの優勝だった。9月末までの獲得賞金によって決まるガールズグランプリ出場を果たすにも優勝は至上命題。今回も同様に、児玉碧衣、高木真備、奥井迪らによる先手争いが激化するのは確実で、この動きを見極めて精度を増した一撃を見舞う。
ファン投票1位の児玉が今度こそ姉弟子の小林超えを誓う。フェスティバルでは後方からの仕掛けで外を踏まされたのが敗因となっただけに、ここは初手の位置取りから集中力を高めていく。持ち前のスーパーダッシュで他を圧倒する場面が見られるか。
フェスティバルは準Vと悔しい思いをした高木もリベンジ戦だ。一戦、一戦課題を持って臨み、ダッシュに加え、トップスピードも上がって進化が止まらない。好機に飛び出しての押し切りに意欲を燃やす。
最近はやや足踏み状態の奥井だが、先行勝負に迷いはない。梶田舞、石井貴子、山原さくらはいずれもコレクションの優勝経験者。流れに応じた自在戦がハマればV獲りは十分。