• 名古屋競輪 第63回オールスター競輪8/12〜8/16


オールスター競輪 シリーズ展望

ファン投票第1位は脇本

脇本雄太

脇本雄太

 昨年に続き脇本雄太がファン投票第1位に選出された。脇本は2020UCIトラック世界選手権のケイリンで銀メダルを獲得。東京五輪の自転車トラック競技日本代表内定選手に選出されていて、競技では素晴らしい結果を残した。本業の競輪でも昨年はダービーで完全V、グランプリ2019は準Vなど圧倒的な存在感を示しているだけに、ファンの支持を集めるのは当然だろう。今年も高松宮記念杯を4連勝で制覇すると、地元の7月福井記念でもケタ違いのスピードで他を沈黙させて完全V。いつも通りの自力攻撃でオールスター2V目を達成し、第1位に選出したファンの期待に応える。

松浦悠士

松浦悠士

 今年のG戦線で総合力の高さを猛アピールしている松浦悠士、清水裕友の中国ゴールデンコンビは、松浦が第3位、清水は第6位でドリームレースに選出された。両者は信頼関係がとても厚く、番手を回ったほうが高い勝率を誇っている。松浦はウィナーズカップ、全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞、清水は全日本選抜、6月久留米記念、サマーナイトで好連係からともに優勝をものにした。また、松浦は高松宮記念杯で決勝3着、逃げ切った脇本雄にまくりで肉薄していて、負けてなお強しを印象付けたレースを演じている。前後は流動的だが、どちらが前でも好勝負が見込める。

新田祐大

新田祐大

 昨年の覇者・新田祐大も有力な優勝候補だ。新田も東京五輪の自転車トラック競技日本代表内定選手に選出されている世界のトップレーサー。サマーナイトの決勝は惜しくも準V。逃げた松浦を快速まくりで仕留めたものの、切り換えて猛追してきた清水にゴール前で交わされた。脇本よりやや航続距離は短いが、トップスピードには素晴らしいものがあり、好発進を決めての大会連覇は大いにあろう。佐藤慎太郎は新田の踏み出しに集中しよう。サマーナイトの準決は新田に食い下がったが、決勝は豪快な仕掛けに離れた。きっちりワンツーを決めたい。

 輪界を代表するオールラウンダーである平原康多は、今年は年頭から安定プレーを演じている。ほとんどの開催で決勝に乗っていて記念3V、全日本選抜で準Vなど、今年の連対率は7割に迫る勢い。G1大会の優勝からは3年以上遠ざかっているだけに、そろそろの気持ちは強いはず。持ち味の自在戦が奏功なら首位に躍り出る場面も。

 仕掛けどころを逃がさない積極的な競走が光る郡司浩平は、ファン投票第5位で初めてドリームレースに選出された。3月玉野、6月取手と記念で2V、サマーナイトの準決では松浦悠、平原康、深谷知らの強豪相手に逃げ切っている。G1Vにはまだ手が届いていないが、初戴冠を果たしても不思議ではない。

 地元勢では10年連続でドリームレースに選出された深谷知広に期待がかかる。昨年のオールスターも名古屋で開催されたが、準決で姿を消しただけに、今年は自慢のスピードを遺憾なく発揮して優勝争いを賑わしたい。中部ではドリームレース常連の浅井康太も侮れない。今年はSS班の座を明け渡したもののの、記念で3Vと動きはいい。

出場予定選手

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