Vラッシュの徳田匠に期待
12月13日の時点では全員が119回生というメンバー。当然、1月からもチャレンジを走ることとなるので、特別昇班を懸けた争いは熾烈を極めよう。初の9車立て、3着以内に入ることが特別昇班の条件となればラインで戦う方が有利。そうなれば神奈川勢を中心視したくなるが、北井佑季と金田涼馬はここまでに特別昇班を決めていて不在の可能性がある。そこで狙ってみたいのが徳田匠だ。兄2人がプロのロードレーサーという家系で、本人も地脚が強力。肝心なところでポカがあって未だチャレンジだが、直近の12月小倉MNも豪快なカマシで制して7V目を達成と脚力的にはすでに1・2班戦、S級を走っている同期にも見劣りしない。より自在に走れる石塚慶一郎が後位を固めれば戦いやすくなる。
渡口勝成、米嶋恵介の中国勢は、米嶋が器用なだけにラインを組みやすい。分断策にあって上手くいかなかったが、渡口は12月奈良MNの決勝でも白井優の前で先行勝負に出ていた。地脚型でラインを意識した先行策に徹していて、ここもレースに迷いはない。渡口が先制なら、自身のタテ脚だけでも勝負になる米嶋には絶好の勝機到来も。
冒頭に触れた通り、本来ならラインで上位独占が有望な神奈川勢。逃げて強い北井、ダッシュが半端ない金田が不在になっても梅田加津也は有力なV候補だ。元スポーツトレーナーの苦労人で、ここまで6Vと順調に結果を出している。ルーキーシリーズでは位置取りで勝負していたので、単騎になっても苦にしない引き出しの幅がある。
窪木一茂は競技優先の日程で8月以来の実戦。レース勘に問題なければV十分だが…。