橋本瑠偉が特進を決める
1~3着に入ればS級に特進する期末恒例の「レインボーカップA級ファイナル」。7月からもA級なのは橋本瑠偉と台和紀で、モチベーションの高さを考えてもこの2人がレースの中心になるとみた。本命は橋本だ。2月に栃木へと移籍すると、眞杉匠を筆頭に伸び盛りの若手がそろう環境に刺激を受けて113期ナンバーワンが遂に本格的に覚醒。2月以降は8場所走って5V、準V2回で連を外したのは僅かに1走のみだ。“もっと長い距離を踏み切れるようになりたい”と本人は課題を挙げて上を見ているが、現時点でもA級最強レベルの豪脚を誇る。来期からS級復帰が決まっている小原唯志と栃茨で連係が有力だろうが、小原の機動力に頼ることなく自分が前回りでVを奪いにいこう。
寺沼将彦、台の埼京コンビはどう出るか。関東同士の栃茨勢との連係も考えられるし、台を3着以内にを最優先に考えるなら寺沼が自分で自在戦も考えられる。寺沼も降級後は4Vを始めとして驚異的な戦績で、どこからでもアタマに突き抜けてくる脚。勝負駆けの台に任されたら後手は踏めない。
単騎戦の可能性があっても齋木翔多の爆発力は侮れない。4月には連続優勝を果たすなど勢いは加速するばかりで、まくりでもカマシでもハマれば一発十分。
久保田泰弘、八谷誠賢の西勢は、それぞれ別で持ち味を生かす競走か。ともに近況は良好で混戦では出番。北野良栄、栗山俊介の中近勢も組まずに自分で自力自在に戦いそう。栗山は4月に落車失格するまで一度も連を外さないパーフェクトぶりだったので、怪我の影響がなければ有力なV候補だ。