モチベーションが高い窪木一茂
出場が予定されていた徳田匠、石塚慶一郎、邊見光輝は先に特班を決めて不在に。代わって補欠だった松本憲斗、北川大成の熊本コンビと佐藤啓斗が繰り上がりで出場を果たす。メンバーが入れ替わって来期もチャレンジなのは窪木一茂だけとなった。7月以降は121期の新人との対戦が続くし、中距離ナショナルチームのメンバーとしてしても活動しているので、窪木は少ないチャンスを生かして特班を決めたいという気持ちは誰よりも強いだろう。本命に推すには最も相応しいとみる。モチベーションの高さだけでなく窪木にはV条件がそろっている。競技ではネイションズカップのマディソンで日本人初の銀メダル獲得し、アジア選手権でもチームパシュートで金メダル。本業の成績も今年4走で完全V2回、1着が2回と充実の近況だ。前期も競技との兼ね合いで競走本数が少ない中で失格があって2班の点数が取れなかっただけなので実力は抜けている。自力でもV十分だが、今年は完全Vが3回ある大高彰馬が前回りを買って出よう。前回のレインボーでも平山優の番手を回りながらチャンスを生かせず2着失格に終わった悔しさはここで晴らす。今期は完全Vが5回ある上遠野拓馬や上遠野の番手ならチャンスの佐藤も含めた北勢がV争いの中心だ。
他地区勢は、それぞれ個の戦いの可能性が高いのでは。熊本の2人は過去のレースでは別で戦っているし、愛知両者は本デビュー以降は同じレースを走っていないので流動的だが、ともに徹底先行で売っている。ただ、地区単騎の深瀬泰我も含めて脚力的にはほぼ互角で、組み立て次第で誰が台頭してきても不思議ない。中では通算7Vの松本が2回特班に挑んだ実績があり、時折りあるポカが出なければ怖い存在だ。