郡司浩の底力を重視
郡司浩平が優勝の最有力候補だ。今年は1月和歌山記念、4月川崎記念で優勝するなど順調の勝ち星を積み重ねていって高松宮記念杯では着と決勝に進出。高松宮記念杯の勝ち上がりはいずれも番手戦だったが、調子に問題はない。5月函館記念着の決勝では単騎で最後方に置かれる展開となったが、内を突いて番手を上げていくと直線鋭く伸びて準V。最後まで諦めない勝負に対する執念を見せた。ここは自力で勝負しようが、好スパートを決めてのVゲットは十分に考えられる。
ウィナーズカップでは中四国連係を実らせ、昨年に続き大会連覇を達成した清水裕友。その後は約1カ月半欠場するも復帰戦のダービーは決勝進出、優参を逃した高松宮記念杯も上がり10秒8でまくり圧勝した最終日はさすがの一言だった。自力勝負でも優勝は十分に狙えるが、町田太我との連係が叶うようなら展開の利を得られる可能性も出てくる。この大会は一昨年に71周年を制した実績もある。その町田は高松宮記念杯の西二次予選でも清水に任されて不発に終わっただけに、スケールの大きな競走で借りを返したい。
高松宮記念杯で猛アピールの福島勢にも食指が動く。成田和也は差し脚好調で、全日本選抜、ウィナーズカップ、高松宮記念杯とビッグレースで続けて決勝進出。小松崎大地も高松宮記念杯は着で優参。連日、
気迫のレース運びで別線勢を次々に粉砕していった。渡邉一成も加えた布陣で上位進出を目指す。
地元勢も優勝者を出せる陣容だ。追加参戦があって、岩谷拓磨、北津留翼、園田匠と小倉勢が優勢になった。高松宮記念杯で2勝の北津留、優参した園田は勢いがある。久留米組も含めた出方は流動的ながら、強力なラインができあがるのは間違いない。