SS班5名の超豪華メンバー
G3では珍しいSS班5名があっせんされている超豪華メンバー。オールスターの走りで多少は評価が変わる可能性はあるが、最も充実しているのは古性優作だ。今年は更に進化を遂げた感がある。昨年と同様に全日本選抜、高松宮記念杯を制覇。昨年はG3の優勝はなかったが、今年は6月前橋記念、7月福井記念で優勝している。勝ち星も7月末までに24勝をあげていて、早くも昨年の17勝を大きく上回った。最も信頼性が高いとみて中心視した。三谷竜生も自力基本の競走だが、古性との連係が叶うようなら前を任せるか。7月名古屋記念の準決で落車したので、体調には一抹の不安が残るものの、影響がないようなら近畿ワンツーは有望だ。
ラインの総合力なら地元の南関勢が優位に立つ。SS班の郡司浩平にパワーあふれる深谷知広。更に岩本俊介、和田健太郎の地元コンビとそろっている。サマーナイトは今ひとつの印象もあった郡司だが、その前後の7月小松島記念❷着、8月富山記念❶着の動きは力強かった。自力型がそろっているので並びは流動的ながら、好連係を決めてレースを掌握なら南関勢から優勝者が出る場面は大いにあろう。岩本は70、72周年大会の覇者。20年には千葉記念代替・滝澤正光杯in松戸での優勝もあり、当所はドル箱バンクだ。最近の成績はやや波があるのが気になるが、展開が向けば好勝負に持ち込める。深谷は7月伊東❶着、8月平❺着など悪くない。スピードを活かした自力攻撃が冴えている。
新田祐大、守澤太志の北日本SS班コンビも好勝負が見込める。今年の新田はビッグレースの決勝で結果が出ていないものの、G3では1月立川記念、4月高知記念でV。4月小田原記念、5月函館記念、6月久留米記念はいずれも準Vなど、常に優勝争いを賑わしている。守澤は今年も相変わらず高いレベルで成績をまとめていて、全日本選抜で準V、ウィナーズカップは決勝3着。ダービーの準決で落車負傷した後は調子を落としたものの、7月名古屋記念では二次予選、準決を連勝していて、差し脚の切れ味が甦ってきた。新田が好スパートを決めれば北日本コンビで連独占もありうる。
関東勢も平原康多、森田優弥、諸橋愛と戦力は整っている。今年は落車が多く、なかなか波に乗れない平原だが、サマーナイトでは準決2着で決勝に乗るなど、随所で底力を示している。ここは森田に前を任せて優勝を目指す。その森田は失格であっせんが止まり、約3カ月実戦を離れたが、復帰戦の8月富山記念4着の動きはまずまずだった。平原に前を任されれば強気に攻める。
まくり兼備の差し脚鋭い荒井崇博。高松宮記念杯では西一次予選2、最終日に勝ち星をゲットすると、7月佐世保は今年2V目をものにしている。展開がもつれると怖い存在となろう。