GP目指し運命の最終決戦
グランプリ出場権を争う最終決戦は「競輪祭女子王座戦(G1)」に格上げされ、賞金も大幅アップ。ただ、獲得賞金18位の佐藤水菜が出場権を獲得していて、ボーダーの6位の坂口楓華と7位の小林莉子の差が190万円あることを考えたら、決勝2着の賞金209万円を積み上げても下位からは獲得賞金でグランプリ出場は厳しい。現実的には小林もだが、2年連続でのグランプリ出場を目指す柳原真緒、山原さくら、佐藤と同じくナショナルチームの太田りゆ、梅川風子らは優勝するしかない。一方で、3位の尾方真生から坂口までの賞金差は80万円程度なので、賞金圏外の選手が優勝した場合、尾方、吉川美穂、石井寛子、坂口は誰が脱落するか分からない気の抜けない状況だ。
優勝争いは、これまでの新設G1のパールカップ、オールガールズクラシックをそれぞれ制した児玉碧衣、佐藤を軸に繰り広げられよう。ジャパントラックカップから中ゼロ日でもレースになれば並外れた集中力を発揮する佐藤、佐藤との対戦では長い距離を踏んでの勝負を辞さない児玉のライバル対決はここも見ものとなる。現在獲得賞金1位の久米詩はプレッシャーなく走れる強みを生かして、佐藤、児玉超えを果たしたい。