検車場レポート
武田 豊樹 茨城 88期 |
打鐘前で先行態勢に入った原田研太朗の番手で三谷竜生が粘ると、番手戦の決着がつく前に最終ホームから平原康多がまくって出る。平原が2コーナーで前団を飲み込むと、離れながらも続いた武田豊樹がゴール前で逆転。一昨年9月の岐阜記念以来となる優勝を飾った。
「離れてね。課題の残るレース。でも平原君の頑張りもあってワンツー決まりました。平原君とはいいときも悪いときも一緒に。(ワンツーは)ずっと決まってなかったので、すごく嬉しい。松山は(2009年9月に)オールスターを獲ってる競輪場だから声援が懐かしく感じた。ダービーは自分の不甲斐ないレース(1月和歌山記念決勝の失格)で出られないので、高松宮記念杯に向けて体作りをしたい」
2着に敗れた平原康多だが武田の優勝、そして決勝戦のレース内容には満足げだ。
「もう少し待ってもよかったけど、自分のレースをして終わりたかったので。無理やりホームで、力任せで行きました。僕の優勝じゃないけど、ラインで決まった。武田さんが勝ったので、1着と同じくらい嬉しい終わりかたですね」
3着の原田研太朗だが、ラインで決められなかったレースを悔やんだ。
「(三谷の飛びつきは)全然、頭に入ってなかった。一番嫌な展開になったんで…。自分も色んな展開に対応していかないと。後ろに3人いてくれたのに、自分の仕事ができず申し訳ない」