検車場レポート
渡邉 雄太 静岡 105期 |
開設68周年記念の決勝は、南関勢が結束力を発揮。4車の番手を回った渡邉雄太が、チャンスをつかんで地元Vを決めた。後ろ攻めの郡司浩平は、合わせて踏んだ鈴木竜士を赤板前に押さえる。そのまま徐々にピッチ上げて気迫の先行策に出た。渡邉雄太は別線の動きを確認すると、仕掛けてきた鈴木竜士に合わせて番手まくり。そのまま力強く押し切って、2度目の記念Vを手にした。
「ラインのおかげです。(合わせて踏んだ鈴木は)郡司さんが出た時に緩めていたので、中団だなと。粘られるのは嫌でしたね。そこから、(郡司のピッチの)上がり具合がきつくて。ピッタリ付いていないと離れそうでした。(仕掛けたタイミングは)パッと見たら(鈴木が)いたので、行かなきゃと。ちょっと遅かったかなと思ったけど、セーフでした。(今年は1年は)大事なところでミスをしてた。まだ、自力では(グレード戦の)本命をしょえないので、自力で優勝できるように。(来年の目標は)GIの決勝に乗りたいです」
岡村潤は2センターで鈴木を捌き、そのまま渡邉に続いて2着。検車場に引き揚げてくると、ラインの先頭を務めた郡司を称賛した。
「(郡司)浩平ですよね。うまいし、自分の役割をしっかりとやってくれた。(鈴木と併走になったが)大丈夫ってのもあったし、あんまり仕事をしすぎてもと思って。落ち着いていました。抜けなかったのは、脚がない」
3着にも和田健太郎が入り、ラインで上位を独占。南関ラインの一番後ろで、きっちりと仕事を遂行した。
「自分の役目は、内を締め続けること。前の2人が上がっても、自分は上がらないように。インベタでした。郡司も行ってくれたし、(渡邉)雄太も気持ちに応えた。(3着に入れたのは)すんなり行ってくれたからですね。獲った雄太もすごいけど、褒めるべきは郡司。この2人(渡邉、郡司)が、南関を盛り上げてくれたら」