検車場レポート
小林 優香 福岡 106期 |
小林優香がライバルの挑戦を力でねじ伏せた。最終2コーナーから大外を踏み上げると、スピードに乗って一気に前団へ。抵抗する児玉碧衣を直線半ばでとらえてV。「数少ない機会なので、結果を出したかった」。約8ケ月ぶりのガールズケイリンで、世界レベルの脚力を見せ付けた。
「緊張していたけど、(一緒にナショナルチームで練習している)脇本(雄太)さんの走りを見て勝ちたいと思いました。(児玉)碧衣にだけに頼らないで、自分で動けたのがよかったですね。風がキツいところで仕掛けたんですけど、乗り越えられたら伸びると思ったし、自信をもっていけました。(競技の)今後は、5月にロシアの大会に出ます。(東京五輪に向けて)ケイリンだけじゃなく、スプリントでもポイントを取りたい。ガールズケイリンは、4月の(伊東GIIIで行われる)インターナショナルレースに出ます。そこでロリーヌ(ファンリーセン)とかと走るので負けないように」
児玉碧衣は、小林に力負けして2着。「全然ダメでした」と肩を落とした。
「とにかく風が強くて。バックが向かい風だったので、タレないように踏んだら、最後に踏み直す力が残っていなかったです。もうちょっと接戦だったらよかったけどダメですね。でも、(小林)優香さん以外のメンバーには先着できたし、そこはプラスにとらえて。悔しいけど出し切れたし、課題も見つかった。この経験が今後に生きてくると思う」
児玉の仕掛けを追いかけた石井寛子だったが、流れ込んで3着までが精いっぱい。
「組み立てはイメージ通りで、流れは作れましたね。でも、飛び付いたし、休めるとこがなくて。小林さんに上を行かれたら勝ちめがないから、合わせて踏もうと思っていたけど。体調が万全ではなくて、いつもの状態ならいけていたかも」