検車場レポート
阿竹 智史 徳島 90期 |
阿竹智史が絶好展開をきっちりモノにして、12年豊橋以来、6年8カ月ぶり2度目の記念制覇を果たした。レースは赤板から踏み込んだ太田竜馬が3番手から合わせて動いた松浦悠士を打鐘前に叩いてハイピッチで逃げる。4番手で立て直した松浦が最終2コーナーからまくるが、これをしっかり止めた阿竹が鋭く追い込んだ。
「1回目(の記念優勝)が6年前なんで、2回目を獲るまでにけっこうかかったなって思います。すべて太田と後ろを固めてくれた北村(信明)のおかげです。(太田が)しっかり先手を取ってくれたので。最後は柏野(智典)さんも見えたので合わせて踏んだ。必死でした。(鎖骨骨折のケガから)復帰3場所目で記念を獲れるとは思わなかった。これで吹っ切れました。一戦一戦、状態は戻ってきている。次はG1の決勝を目指して頑張ります」
4番手からまくった松浦は不発。地元の柏野智典が冷静なコース取りから2着に突っ込んだ。
「中四国のみんなで力勝負して、レースとしては面白かったと思います。(松浦は)ああするのが一番だと思ってました。しっかり仕掛けてくれて、気持ちも伝わりました。最後は伸びる感じがありました。北村君が外に行けば中だし、中なら自分は外だと思っていた。早く決めてほしいなって思ってました」
徳島ライン3番手の北村信明が3着。初の記念決勝で確定板に上がった。
「太田君のおかげです。阿竹さんが番手で車間を切ってる感じだったんで、どうしようかなと。外を踏んだら、やっぱり(柏野が)きますよね。最後は経験不足でした。でも、3着に入れてうれしいです」
徳島ラインの先頭を任された太田竜馬は先行勝負で力を出し切った。
「松浦さんは強いし、後ろから全開で行こうと思っていて、その通り走れました。雨もあって、ジャンでけっこう踏んだので重かったです。阿竹さんが優勝できるように走れば、自分にもチャンスがあると思ってました。(初日に落車したが)先行するぶんには大丈夫です」