検車場レポート
鷲田 佳史 福井 88期 |
レースは、中団の朝倉智仁(茨城・115期)を村田雅一(兵庫・90期)が赤板で抑え込む。朝倉は車を引いて打鐘から巻き返すが、先頭の飯野祐太(福島・90期)も合わせてペースアップ。朝倉は力ずくで飯野を叩き切るが、最終バックからは隅田洋介(栃木・107期)が単騎でまくり発進。すると、森田優弥(埼玉・113期)は番手まくりで応戦。隅田は外に浮いてしまうが、村田から切り替えていた鷲田が、スピードをもらって直線で突き抜け記念初Vを飾った。
「F1でも優勝がないので実感がないですね。決勝の舞台で走れるのを喜んでたら、『まさか』です」。と自身でも驚きの優勝だ。「村田君が優勝する展開を作ってくれればと、総力戦でした。(村田が)内に詰まりそうになって、隅田君がきていたので(切り替えた)。12月のレインボーの単騎のレースを見ていたので。必死で付き切ってゴール前勝負と。落車があったのは残念だが冷静に対処はできた」とレースを振り返る。弟子の活躍が鷲田の成長にもなっている。「寺崎を弟子にとって2回連係があるんですけど、今は追い掛ける形になっている。一緒に走るにはG1しかないですから。オールスターが予備で悔しくて、そこから練習を変えた。同じ舞台に上がらないとですね」