木村皆斗がまくり切って6度目のV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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ベテラン二人を抑えて頂点へ(左から山田義彦、木村皆斗、大西祐)
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木村皆斗
PIST6の最年少王者
巧みな立ち回りで4連勝

 PIST6 2023 ラウンド26は、11月17日(金)に最終日が行われた。決勝戦には3名の選手が初の優出を決めて、フレッシュな顔ぶれが揃った。壮絶なスピード戦が繰り広げられたなか、残り1周からまくった木村皆斗が完全優勝を飾った。2着には追った山田義彦が続き、先まくりを打った大西祐が3着に残った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から木谷凉-工藤文彦-大西祐-木村皆斗-瀬戸晋作-山田義彦。レースは残り5周となった所で、1コースの木谷が最後方にワープした。先頭のポジションとなった工藤は残り3周でペーサーが退避すると、一気に加速してフカし気味に先行。全選手が意表を突かれて、それぞれ車間が空くかたちとなり一本棒のままレースは進む。山田が残り1周半で進出を開始すると、木村がその動きに合わせて残り1周で一気にスパート。残り半周を過ぎた辺りで、先まくりを打った大西を捕らえると、山田の猛追も振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「(決勝戦を振り返って)木谷さんのワープは想定していたけど、工藤さんがあそこまでペースを上げて駆けるのは想定外。スピードが速すぎて口が空いたし、今までのPIST6のなかでも一番きつかった。山田さんが後ろから来ていたし、無理矢理に仕掛けた感じだけど、前を捕らえられる感じはあった。(シリーズを振り返って)喉が痛くて元気はなかったけど、自分の中では精一杯走って結果を出せたので良かったと思う。現行競輪ではまだS級で力が足りないと感じるし、しっかり力を付けていきたい」

 今シリーズも逃げて捲ってと多彩な戦法を駆使して4連勝で自身6度目のPIST6制覇を達成。現行競輪ではS級戦の荒波に揉まれて着実に力を付けており、今後も競輪とPIST6の両輪での活躍により一層の期待が懸かる。

髙野航記者

2023年11月17日 21時15分

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