黒瀬浩太郎が完全制覇! ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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初の完全制覇!(左から小畑勝広、黒瀬浩太郎、常次勇人)
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黒瀬浩太郎
次開催でも優勝候補筆頭だ!
「次開催とは言えないですけど、近いうちに9秒台は狙えそうですね」

 PIST6 2024 5月 第3戦は5月22日(水)に最終日が開催された。決勝戦には現行競輪でも機動型として活躍する若手5名にソツない走りを披露したベテラン1名が勝ち上がってきた。タイムトライアルで自己ベストを更新した黒瀬浩太郎が一次予選から圧巻のパフォーマンスを連発して、勢いそのままに決勝でも躍動。併走で包まれる苦しい展開も残り1周から強烈な仕掛けでライバルを蹴散らして通算2度目の優勝を完全Vで決めた。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から黒瀬浩太郎-塩崎隼秀-荒川仁-常次勇人-藤岡隆治-小畑勝広。レースは残り3周前で最後方の小畑が上昇して切るとその上を常次が叩いて先頭に立つ。常次の後位は小畑と藤岡で併走、その後ろも内に黒瀬、外に荒川でもつれる展開に。すると残り2周1センターで黒瀬と荒川が接触して荒川が藤岡の後輪にハウスして車体故障となり外へ浮く。煽りを受けて藤岡が少し踏み遅れると黒瀬は単独の3番手に。残り1周となった所で黒瀬が反撃を開始すると快速を発揮。逃げる常次をバックで捕らえると後続を引き千切ってゴールした。

 「接触した所で失格の文字が頭をよぎりました。いつでもまくれる感じはしたけど、1回落ち着いてからいきました。正直、すっきりしない勝ち方。気持ち良く優勝したかった。素直に喜べない優勝ですね。ただ今回から換えた部品が思いの外、良かったですし、次開催とは言えないですけど、近いうちに9秒台は狙えそうですね。次開催もきっちりと勝ち上がって決勝ではねじ伏せる走りで気持ち良く優勝したい」

池端航一記者

2024年5月22日 21時13分

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