依田翔大が念願の初Vを奪取 ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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依田翔大
表彰台で記念撮影(左から安倍大成、依田翔大、市本隆司)
10度目の参戦で初優勝を飾る

 PIST6 2024 7月 第3戦は7月21日(日)に最終日が開催された。決勝戦には依田翔大、安倍大成の2名が無傷の3連勝で勝ち上がりを決め、20代の若手から40、50代のベテランまで個性豊かな6名が顔を揃えた。実力伯仲の一戦は、残り1周手前から仕掛けた安倍を直線で捕らえた依田翔大が初優勝を飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から河村雅章-安倍大成-市本隆司-池邉聖-佐藤朋也-依田翔大。レースは、2周目に5番手の佐藤朋也が最後方に下がる。残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、依田翔大が残り2周半から内を突いて上昇。依田は安倍後位まで上昇すると3番手で市本との併走になる。残り2周過ぎから河村が先行態勢に入るも、安倍が残り1周を目掛けてスパート。依田は安倍後位を取り切って追いかけて、2センターで安倍に並びかけると、直線で差し切って1着でゴールした。

 「届いて良かった。ひやひやでした。池邉さんが早めに動くかなと思ったが、内がガラ空きになったので警戒されているなと。内を行かせてもらいました。安倍君が先に仕掛けてくれて踏み出しで口が空いたけど、最後はガムシャラに踏むだけでした。吸い込まれていくような感じでしたね。やっと優勝できた。長かった。今回獲らないと次のチャンスは巡ってこないだろうなと。堀江(省吾)さんの偉大さを改めて感じた。現行競輪ではまずは自力で決勝を目指したい。先行して勝てるようになりたい」
 
 前検日のタイムトライアルでは唯一の優勝経験者である安倍を上回り、堂々の1位通過。近況は4場所連続で決勝進出中であったが準優勝が最高で、10度目の参戦にして嬉しい初優勝を完全Vで達成した。現行競輪では今期からA級2班に昇班し、昇班初戦の7月高知では積極策で2勝を挙げる活躍をみせていた。この優勝の勢いそのままに現行競輪での飛躍も期待したい。

中田真弘記者

2024年7月21日 20時33分

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