伝統のレースが開幕

　12日（日）の松山競輪開設73周年記念『金亀杯争覇戦』最終日9レースにおいて、121期生によるルーキーチャンピオンレース『若鷲賞』が実施される。ナショナルチームに所属する、中野慎詞、太田海也の2名は競技活動の兼ね合いで不参加となるが、それでも実力のある9名が勢揃い。未来ある若者たちによる一発勝負は見応え十分だ。

　真鍋智寛は養成所時代の在所順位が3位。メンバー中トップの成績を収めたエリートだ。地元で行われる一戦に、気合十分で挑む。
　「地元で緊張します。前回の小松島は体調が良くなくて、今までで一番悪かったですね。小松島が終わった次の日から練習を再開して、かなり追い込んで練習してきました。バンクで練習して、先輩達にはめっちゃ調子良いじゃんって言われて自信になりましたね。松山は高校時代からずっと走っているし、どこから仕掛ければスピードに乗るかは分かっています。（養成所を）卒業してから1年たっているし、在所順位は関係ないですよ。愛媛からルーキーチャンピオンを獲った選手はいないと聞いているので、自分が最初の一人になりたい」

　後藤大輝のトップスピードの高さには目を見張るものがある。九州同士の東矢圭吾を番手に引き連れて、自分の持ち味を最大限に発揮する。
　 「小倉が終わってから体調を崩して、熱が出たりしたんですよね。練習してきた感じは悪くなかったけど、レースになったらどうかは分からない。レースがどうなるかもちょっと分からないですね。ほぼみんな単騎だし、9車立ては競走訓練でしか走ったことがないので。9車は全然違うスピード感がありますよね。それにメンバー全員が自力ですし。ただ、自分は東矢（圭吾）さんとラインができるので、他のみんなよりはガツガツ行けると思う。東矢さんには久留米の熊本代替開催で迷惑をかけているのもあるので」

　全員が自力を出せる超細切れ戦。同期の出世争いを一本抜け出すのは誰なのか。注目の一戦となりそうだ。

• 選手詳細データ

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  真鍋智寛 選手愛媛・121期
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  後藤大輝 選手福岡・121期