安彦統賀がルーキーチャンピオンレースを制す ~松山競輪場~

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安彦統賀
ラインの力で勝ち取ったことを強調した
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本社杯「若鷲賞」の表彰式には当社代表取締役 月岡洋人が出席
見事なコース取りから強襲

 3月12日、松山競輪開設73周年記念「金亀杯争覇戦」の最終日9Rに121期のルーキーチャンピオンレース「若鷲賞」が行われ、埼玉の安彦統賀が優勝した。

 同期の新鋭レーサーが集まるレースで、安彦は同県の山口多聞と連係。番手回りのレースとなった。レースは、単騎の常次勇人がジャンで出て先行。追いかけた後藤大輝が最終の2コーナーから仕掛けて行く流れとなり、前団は常にハイペース。6番手の位置にいた山口はなかなか仕掛けられない。3コーナーから山口が外を踏むと、安彦は内のコースを踏み、4コーナーでは後藤大輝と、五十嵐綾の中を鋭く伸びた。

「(最終の)2コーナーを過ぎて山口君が外を行くか、待っていて、内が空いているのを見えていたので、3コーナーを登るよりも、内に行った。脚に余裕はあったし、五十嵐君がこじ空けたのも見えていました。外か、内か、冷静でした。(同期の)周りに比べると、自力を出すほどのスピードはないし、山口君に全部を任せていて、コースが空けば突っ込もうと」と新人らしからぬ冷静沈着なコース取りが勝因だった。

「養成所から切磋琢磨してきて厳しいトレーニングをしてきたメンバーで、1着を獲れてうれしい。でも自力で獲った優勝ではなく、ラインのおかげ。自分一人では優勝できなかった」と優勝を喜んだが、連係した山口と同期の絆でつかんだ勝利だったことも強調した。

 今回は優勝をしたが、普段の開催では、安定した成績を残せていないことも事実。「前回も初日に6着とかをやってしまっているし、安定して優勝争いをしてS級で戦っていけるように。(目指す選手は)埼玉だと、平原(康多)さん、師匠みたいに、先行で活躍できるように。番手を回る機会があれば、そこで頑張る。(同期の早期卒業生の2人は)海外の大会も見ているし、今回も(中野)慎詞から「頑張って」と連絡をもらった。同期だけど、目標になっていますね」と、今後の飛躍を誓った。

小山裕哉記者

2023年3月12日 21時33分

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