鎖骨骨折で出遅れも競走センスでカバー

　福井競輪場で『ルーキーシリーズ2023』最終戦の初日が行われた。在所3位の篠田幸希（群馬・123期）は、養成所在籍中に負った鎖骨骨折の影響で今節がルーキーシリーズ初出走。それでも高い競走センスを見せつけて白星発進を決めた。

　動きの激しいレースの中でも、しっかり流れを見極め、道中の併走も苦にしない。最終的にまくった青木瑞樹を俊敏にマークして、直線で追い込んで1着。落ち着き払った運行は、豊富な競技経験があるからこそだ。
　「周りの出方を見てって感じで考えていました。めちゃくちゃ緊張しましたよ。でも、競技を長くやってきたので、緊張はうまくコントロールできたと思います。ロードレースをやっていたので、密集して走るのも苦じゃないんです」

　練習中の落車で鎖骨を骨折。競走訓練ではトップの勝ち数を記録しながら卒記を欠場し、ようやく迎えた初めてのルーキーシリーズ。出遅れとブランクを一切感じさせない走りだった。
　「落車したのも普通に個人練習している時だったので、レースへの恐怖心とかはないです。鎖骨骨折の影響もなくてよかった。しっかり決勝に乗れるように、明日も頑張りたい」
　誰が勝ってもおかしくない混戦シリーズ。ダークホースとなるのはこの男か。

• 選手詳細データ

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  篠田幸希 選手群馬・123期