高橋舜が2班に特別昇班 ~平塚競輪場~

photo-96323
高橋舜
前走では市田龍生都を撃破。勢いのまま特班も決めた
前走では早期卒業生の市田龍生都を撃破

 2月2日に開催最終日が行われた平塚FIIの第10レース・チャレンジ決勝に出走した高橋舜(宮城・125期)が、最終ホーム6番手の態勢から快速まくりを放って後続を9車身千切る圧勝劇で優勝を果たした。これで高橋は1月静岡FII、同月大垣FIIミッドナイトに続き3場所連続での完全優勝を達成して2月3日付けでA級2班への特別昇班を決めた。

 平塚の決勝は、125期対決で、阿部俊(静岡)率いる南関3車、川田真也(埼玉)が先導役の関東勢との3分戦。車番の良い阿部が前受けし、高橋は中団に位置してレースを進める。後方から上昇気配の川田を出させないようにけん制する高橋だったが、川田は一旦6番手に戻ってから打鐘目掛けて再度アタック。阿部は関東2車を送り出して3番手をがっちり確保。これで6番手に置かれた高橋は車間を詰めて最終1センターから反撃に出る。川田が懸命に踏み上げ、阿部も合わせてまくりに出るが、スピードが違った高橋はその上をあっさり乗り越える。3コーナーで出切った高橋にもう敵はいなかった。その後は阿部以下の後続を引き離す一方でVを決めた。

 前走の大垣では、話題の早期卒業生・市田龍生都(福井・127期)を決勝で破って男を上げた高橋。学生時代に自転車競技の中長距離種目で活躍し、養成所ではゴールデンキャップを獲得。競走訓練でも最多勝を挙げて4位で卒業した次世代スター候補だ。本格デビュー当初はレースに不慣れな面も見られ、同期のトップファイブでは唯一人ここまで特別昇班を果たせていなかったが、1・2班戦に戦いの舞台を移し、ようやくスタートラインに立った。

権田浩一記者

2025年2月4日 17時08分

開催情報

ページトップへ