阿部英斗がルーキーチャンピオンレースを制す ~玉野競輪場~

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阿部英斗
同期の頂点に立つ
今年一番の目標はヤンググランプリ

 3月9日、玉野競輪場で開設74周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」G3の最終日が行われ、9レースの「ルーキーチャンピオンレース」は阿部英斗が優勝。125期の頂点に立った。レースは戦前の予想通り、実力者9名によって激しさを増す。先行した谷内健太の後ろを森田一郎がとってからまくる。流れに応じて俊敏に立ち回った阿部は森田の後ろを取ってから2センターで外を踏み込んだ。

 「喜んでいい内容ではないし、喜ぶべき大会ではないけど、125期で何も1位を獲れていなかったので、最後のレースで獲れて、S級でも自信になる。ああいうレースができるということを見せることができたのはよかった。小倉の合宿で僕が勝てるように9人が単騎の練習を(同門の)園田(匠)さん、岩谷(拓磨)さんがやってくれた。でも思うようにはならなくて、そうならないようにとレースをやっていました。取れた位置から後方にならないように走っていました。横に中石君がいたので、位置を確保してから自分のタイミングで踏みました。森田さんのスピードに対してまくってくる人はいないかなと、差せれば1着と、前を向いて踏んだ。(子どもとかの声援があって)本当にうれしい気持ちでいっぱい。昔(子どもの頃)の自分を見ている気がして夢を与えられたかなって。(今後は)こんなレースでは、ついてもらえないのでラインで勝てるレースをしていきたい。今年一番の目標はヤンググランプリですけど、8月まで競輪祭(の選考期間)があるし、そこを目指して。デビューした時からの目標である師匠(吉岡稔真)を越えたい」

小山裕哉記者

2025年3月9日 16時59分

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