阿部英斗が特別昇級を達成 ~別府モーニング~
強烈なダッシュ力で特別昇級
1月2日に開催最終日が行われた別府FIIモーニングの第6レース・A級決勝に出走した阿部英斗(福岡・125期)が、別線からの厳しい包囲網を打ち破る後方からのハイスピード攻撃で優勝を果たした。これで阿部は12月小松島FIIモーニング、同月小倉FIIナイターに続き3場所連続での完全優勝を達成して1月3日付けでS級2班への特別昇級を決めた。
レースは赤板で小池千啓(栃木・119期)を押さえるた阿部を、すぐさま火島裕輝(愛媛・123期)が押さえにいく。その上を打鐘過ぎに再び小池が叩いてそのまま先行勝負に出る。中団確保の火島は前との車間を切って6番手に下がった阿部をけん制。それでも阿部は最終1センターから反撃開始。合わせて中団から火島もまくり、さらに火島の番手を回った伊藤大彦(徳島・89期)にブロックも受けた阿部がだったが、スピードは落ちない。直線半ばで火島をねじ伏せると、後ろに切り替えてきた井田晶之(三重・113期)に1車身差を付けて快勝した。
養成所時代には2度のゴールデンキャップ獲得を誇る阿部は、ダッシュと持久力をともに持ち合わせたプレイヤー。デビューしてから白星量産でチャレンジから10月に特別昇班し、そこから3カ月も経たないうちに超特急でS級の舞台へと駆け上がる。125期生では森田一郎(埼玉)に続いて2人目のS級戦士の誕生。別府の決勝を前にして「ここで勝てなければS級では通用しないと思う」と決意を語っていたが、ナショナルチームでの練習も昨年末に区切りをつけて地元に戻り、今後は競輪選手として頂点を目指す戦いが本格的に始まる。
2025年1月2日 16時17分
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選手詳細データ
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阿部英斗 選手福岡・125期