5月最初のミッドナイト競輪が9日に開幕 ~武雄競輪場~

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谷和也
パワー一番の谷和也選手

 5月に入って最初のミッドナイト競輪が8日から開幕する。谷和也、鈴木薫、野上竜太、阪本和也らの115期の精鋭に、乗りに乗っている前川大輔も加わって熾烈なV争い。優劣付け難いが、競走得点最上位の谷和也(大阪)に注目。競走中止が続いて約50日ぶりの実戦だ。持ち前のパワーでそろったライバルを黙らせるか。

 谷は、高校時代はポイントレースなど中距離種目で活躍し、競輪学校では能力評価でAを獲得したこともある高いポテンシャルの持ち主だ。デビュー後もその力を遺憾なく発揮しており、59戦で41勝、2着11回、3着5回で確定板を外したのはレインボーカップと3月宇都宮ミッドナイトの決勝の2回のみという凄まじさ。ここまで優勝3回に対し、準Vが11回は実に歯がゆいものの、結果を気にせず前へ前へ攻め込む攻撃的なスタイルは力を感じさせる。早期卒業者で現S級の寺崎浩平とも1月和歌山の決勝で対戦し、近畿別線で堂々先行勝負。“力の差を感じた”と、上がり11秒5の快速まくりでねじ伏せられたが、自身も11秒9の上がりタイムで2着に粘った脚などまだ特班していないのが不思議なくらい。
 「レースで出し切れてはいるんですけどね。(決勝が)勝ち切れないですね。ゴール前の踏み直しとかまだまだ足らない部分があるので、最近は街道中心に乗り込みの練習をしっかりやって課題を補うようにしています」
 予期せぬ事情で競走が空いたが、その分、練習はできた様子。走りたい気持ちはマックスだろう。地脚を生かした積極策で、V争いを制する。

権田浩一記者

2020年5月8日 18時41分

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