6月7日に行なわれた福井FII第10Rチャレンジ決勝に出走した谷和也（大阪・115期）が、前受けから、打鐘カマシの勝谷勝治（三重・115期）を一旦受けた後、最終ホームで先制。後方から個人上がり11秒6の快速まくりで猛然と迫る南蓮（和歌山・115期）をギリギリ押さえて逃げ切った。この優勝で谷は、5月武雄FIIミッドナイト、同月大垣FIIミッドナイトに続き3場所連続完全優勝を達成し、6月8日付でA級2班へ特別昇班した。
　谷は、高校時代はポイントレースなど中距離種目で活躍し、競輪学校では能力評価でAを獲得したこともある高いポテンシャルの持ち主。デビュー後もその力を遺憾なく発揮し、確定板を外したのはレインボーカップと3月宇都宮ミッドナイトの決勝の2回のみという凄まじさ。開催中止で2カ月近く実戦を離れるまでは優勝3回に対し、準Vが11回ともどかしい状況が続いていたものの、結果を気にせず前へ前へ攻め込む攻撃的なスタイルに徹してきたのがようやく実った。長欠明けの武雄で納得の逃げ切り優勝を遂げると、「（以前は）決勝は2、3着が多くて申し訳ない気持ちで一杯でした。7月からは2班ですが、残りのレースで特班を狙っていきたい」との宣言通り7月の定期昇班を待たずに、2班昇班を決めた。
　なお、3場所連続完全優勝達成での特別昇班は村上竜馬（広島・115期）が4月19日に静岡競輪場で達成して以来の記録となる。

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  谷和也 選手大阪・115期