瓜生崇智にV条件がそろう ~佐世保ミッドナイト~

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瓜生崇智
充実一途。負けられない
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青柳靖起
卒記チャンプが連続完全V目指す

 A級戦はオール九州での優勝争い。S降りの選手も多いが、主力の大半は追い込み型だ。同型手薄な利を生かして瓜生崇智が優勝争いをリードしよう。瓜生は前期終盤から調子を戻し、今期も7月別府で完全優勝と好スタートを切った。スピードを生かしたまくりが持ち味だが、今のデキなら逃げても勝てる。降級の徳永哲人をはじめ、田中陽平、高木竜司と同県の援軍が豊富な点も瓜生にとっては心強い。また、売り出し中の新鋭・宮崎大空が勝ち上がってきての番手戦ならさらに優位に立てる。
 点数最上位の中園和剛に高木和仁、飯田裕次と福岡勢には前期S級の実力者がそろっているが、機動型が手薄では厳しい。各々の自力自在戦で活路を見出すしかないか。
 乱調気味だが、自力型が手薄という点では地元の西田将士にもチャンスだ。地の利もあるシリーズで、まずは連続優参を果たして波に乗っていきたい。

 瓜生は、怪我に失格で伸び悩んでおり、降級の前期も首のヘルニアに、自粛、さらに開催中止で後半になるまでまともに走れなかった。しかし、以前から能力の高さは折り紙付きの選手。高校時代にはJOCカップ、インターハイ1㎞TT、ケイリン1位など無敵を誇り、109期在校5位の逸材だ。5月豊橋を制してからはその実力を順当に発揮しており、続く平も連覇。そして今期初戦の7月別府では新車もばっちりハマって完全優勝している。非凡なスピードと旺盛な闘志を武器で、展開と相手次第で先行から追い込み勝負までバランス良く使い分けている。“持ち味は何でも出来るところ。展開次第ではヨコの捌きもありです。今が一番いい状態かも。力を出し切れれば勝てると思う”。九州対決でヨコの動きはなさそうだが、好機にタテ脚を発揮して今期連続Vといこう。

 チャレンジは、117期卒記チャンプの青柳靖起が、石原颯、伊藤旭ら7月高知ミッドナイトで好スタートを切ったライバル達をなぎ倒す。ルーキーシリーズの5月小倉は規格外のスピードを発揮した山口拳の前に112着と敗れたが、本格デビュー戦となった7月地元の武雄ミッドナイトはモノが違った。連日上がり11秒台前半のタイムでまくると、決勝は中団外併走からの2角まくりであっと言う間に後続を千切って圧勝。上がりタイムは10秒9だった。養成所では3回目の記録会でゴールデンキャップを獲得し、T教場にも所属したスピード、ダッシュは期待に違わぬものだった。チャレンジは通過点。2場所目のここも勝つレースで結果を出して、次走に特班を懸けよう。

権田浩一記者

2020年7月22日 22時00分

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