地元の舘泰守が主役 ~豊橋ミッドナイト~
降級後4場所で優勝1回、準優勝2回と乗れている舘泰守が中心。同県の桜井雄太、水谷将司や西浦仙哉が勝ち上がってくれば番手回りがありそうだし、目標不在でも自力を出せるのは強み。実に18年8月大垣以来のミッドナイト出場となるが、地元勢の軸として優勝争いをリードする。他にも中部勢には岩本和也に竹内公亮ら実力者が多い。大挙して勝ち上がって舘を軸に強固なラインを築きたい。
対する近畿勢では角令央奈のに期待がかかる。“先行以外は何でもやる”の自力自在戦は舘と同様。戦歴は安定しているし、近畿には江端隆司、鮫島康治と決勝を狙える先行型も多い。中部勢と互角の勝負も可能だ。
舘は降級直前にも決勝に乗っていたようにS級でまだまだ通用する実力者。昨年後期の負ける時は大敗がたたって、またも降級となったが、一方で1着もコンスタントに取っていた。しっかり練習はできているようだし、力を失っての降級ではなかっただけに、A級ではまくり兼備のタテ脚が猛威を振るっており、特進を果たした一昨年後期なみの活躍も期待できそうな勢いだ。“7車は単調なレースが多くてやりにくい”と話しながらも結果を出しているのは実力の証だし、桜井が追加で入ってここは番手戦も十分なだけに、優勝争いの軸として信頼して良さそうだ。
チャレンジは、脚力伯仲の混戦だが、下井竜に本命期待したい。下井はまだ優勝こそないものの、本格デビューしてからは順調そのもの。走った4場所全て連勝で優参し、8月松阪ミッドナイト、9月広島モーニングを連続準優勝中とまとめている。養成所在所成績は下位で目立たなかったものの、能力評価では3回連続でAを獲得し、競走訓練での先行回数トップの能力は非凡。勝ち星の背反が先行逃げ切りと、デビュー後も地脚を生かした積極策を売りにするが、同期と対決する決勝では、前々で好位をキープするような器用な走りも見せるようになり一筋縄ではいかない。レースにも慣れて冷静に周りを見られるようになり、そろそろ初V奪取の機運が高まっている。
中部別線の内藤久文も好勝負必至だ。レースにも慣れてきて、先行基本のレースで力を発揮できるようになってきた。直近の9月小倉ミッドナイト212着のようなレースができれば初Vも十分。
仲野結音は落車で一頓挫あったが、復帰戦の9月大垣ミッドナイトは連勝で決勝に勝ち上がっており、ここまでにはさらに上積みも見込めそう。本デビュー戦の7月豊橋でいきなり優勝している実績を考えれば、快速を飛ばしてあっさりのケースも考えられそう。
2020年9月28日 14時04分
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選手詳細データ
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舘泰守 選手愛知・80期
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下井竜 選手三重・117期