石原颯が早くも特進懸ける!! ~大垣ミッドナイト~

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石原颯
早くも特進リーチ。快進撃続く
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谷元奎心
レースに慣れてVラッシュの近況

 12月4日からの大垣ミッドナイトは、石原颯が早くもS級特進を懸けて登場する。石原は9月に特班したが、1・2班戦でも勢い加速するばかりで4戦で3V、準V1回とパーフェクトな戦績。11月松山では城戸俊-晝田宗の岡山2段駆けを粉砕して優勝しており、特進へ視界は良好だ。中四国で佐伯亮輔からも目が離せない。佐伯もS級で好実績を残した今回屈指の機動型ながら、11月小倉ミッドナイトでは薦田将のカマシに乗って優勝している。石原の番手なら連続Vのチャンスだがどうか。
 谷和也、佐川翔吾と争覇級の機動型をそろえる近畿勢も侮れない。佐川は降級の今期ここまで3V。11月松阪ではバック6番手まくりで優勝したように自力でも強いが、最近は番手回りも増えてきた。“まだまだ(番手戦では)技量不足”と話すが、10月富山準決勝でワンツーを決めた谷の番手なら勝機が膨らむ。
 中部勢をけん引するのは谷口明正だ。ここのところ決勝を外しているのは気になるが、今期3Vの実績は侮れない。破壊力満点のまくりを主に、戦法の引き出しは多い。

 デビューしてから着外は10月京王閣のルーキーシリーズプラスの一戦のみ。1・2班戦に上がっても快進撃が止まらない石原は陸上8種競技からの転身組だ。「8種競技では100mが一番得意だったんです。持ち味は地脚とかダッシュとかは特に意識していないですが、どちらかと言えばダッシュタイプだと思います」。ライン決着を意識した先行主体のレースぶりは堂々たるもの。それでいて11秒台前半の上がりタイムを連発しているのだから半端ない。「デビューしてから順調にきていると思います。でも、レースで失敗することも多いし、S級に行くにはまだ早いと感じています」。ルーキーシリーズプラスを走ったときはこう話していたが、つかみ取ったチャンスを逃す手はない。黄金ルーキーが117期4人目のS級戦士となる。

 チャレンジは、長屋秀明、谷元奎心の117期2強に、高井流星、三宅旬のおなじみ岡山タッグ、さらにもう一人の117期の吉田勇気も加わってのバトルだ。最もモチベーション高くこの一戦に臨むのは地元の長屋だろう。10月名古屋ミッドナイトを完全優勝した後は、同月当所ミッドナイトをはじめ3場所連続で準V。暮れのレインボーファイナルに特班を懸けて出走することが決まっており、弾みになる優勝が是が非でも獲りたい。
 その長屋以上の勢いを感じるのが谷元だ。小田原、高松、高知ミッドナイトと11月の3場所を全て優勝している。高知の予選で突っ張り先行して2着に終わり、特班を逃す結果になってしまったが、決勝は、高井-三宅の先行を軽々とまくり、そこまで8連勝して特班にリーチだった兼本将を破っている。「リラックスして走れるようになってきた。トップスピードには自信があるので、そこを生かせれば勝てると思う。集中するべきところで全力を出し切る」。ダッシュ強烈な長屋のタテ攻撃を制して4連続Vといくか。

権田浩一記者

2020年12月4日 12時01分

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