児玉碧衣が3連覇の偉業を達成 ~平塚競輪場~

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児玉碧衣
表彰式で賞金ボードを掲げる
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児玉碧衣
ゴール線を一番に駆け抜ける
冷静かつ大胆に攻め切る勝負度胸

 ガールズケイリンのレベルも高くなり、前人未踏のガールズグランプリ3連覇を目指す児玉碧衣(福岡・108期)にこれ以上ないライバルが揃った大一番。令和2年12月28日(月)、16時30分に平塚競輪場で運命の号砲が鳴った。
 
 誘導員の後ろに石井寛子(東京・104期)が付けてその後位に高木真備(東京・106期)、3番手に梅川風子(東京・112期)が付ける形になったが後方の4名は位置を求めて赤板まで動き合う。最終的に5番手の位置となった児玉碧衣が打鐘過ぎ4コーナーで車を外に持ち出すと、気配を察知した高木が踏み込む。後方の佐藤水菜(神奈川・114期)も一気の巻き返しに出て最終主導権。番手にはまった高木であったが、高木の動きを見極めて真後ろで冷静に休んでいた児玉が最終2コーナーからまくり出ると、佐藤の番手から合わせて踏み込む高木を乗り越えてゴール線を突き抜けた。

 「誰も動かなかったら1周駆けるつもりでいた。カマそうかなって思ったら、(高木)真備さんが自分と合わせる感じで出てきたんで、真備さんも結構踏むような感じだった。それでいったん真備さんの後ろに収まって、そのまままくりに行くような感じでした。けっこう冷静に見れてたと思います」

 挑戦することすら難しいであろうガールズケイリン3連覇の偉業。児玉碧衣の強さの秘訣とは…。
 
 「そうですねやっぱり欲ですね(笑)勝ちたいっていうのはもちろんですけど、1000万、レクサスって気持ちが全面に出ていたと思います」

 昨年のガールズグランプリ後はすぐに「来年は3連覇を目指します」と高らかに宣言していたが来年の目標は…。
 
 「3連覇してちょっとひと安心している気持ちのほうが大きいですね。来年の目標はって聞かれたら、まだはっきりは言えないんで、今年中はちょっとゆっくりして来年、また考えたいなって思います」
  
 この先どこまで、進化を続けて記録を伸ばし続けるのか…。来年以降もさらなる活躍を期待せずにはいられない。

細川和輝記者

2020年12月28日 19時41分

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