原田隆が存在感を発揮 ~奈良ミッドナイト~

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原田隆
まだまだ闘志は健在だ
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道場晃規
人が良さが出る時があるが脚は一級品

 本日3月4日からの奈良ミッドナイトは、実力横一線でどこからでも狙えそうだが、原田隆を中心視。地元の吉田篤史、先行意欲が旺盛な中野雄喜ら、何より今節は目標にできる近畿の自力型がそろっているし、当所は1月に参戦して212着と好走している。準決ではまくった吉田を差してワンツーフィニッシュ。吉田は優参が続いているものの、決勝では連にからめていない。今年だけで3回目の地元戦となるだけにそろそろ優勝が欲しい。
 機動力なら引地正人が最上位か。降級初戦の1月豊橋ミッドナイトを番手戦ながらVスタート。だが、その後は2月当所617着などやや波に乗り切れていない。とはいえ、一撃の破壊力はここ随一だけに軽視は絶対に禁物だろう。
 太田剛司、後藤彰仁の中部勢もV候補の一角を占める。最近は目標がいての番手戦が増えてきた太田だが、ホームガマシで古賀勝-西谷岳を一蹴した1月向日町の準決のように自力でやる時はしっかりやる。ここも自力勝負となりそうだが、一発が飛び出しても不思議ではない。
 注目は新鋭の佐々木眞也だ。チャレンジ戦ではまくりが多かっただが、2月前橋の予選は突っ張り先行で押し切った。スピードを活かして台風の目と化すか。

 大病を克服し、チャレンジから昨年前期にはS級に復帰するサプライズもみせた原田。直近の2月大垣ミッドナイトで連係した堀僚ら弟子達の活躍にも刺激を受けて、A級ではまだまだ主力選手として存在感を発揮している。“もう俺が俺がという年ではないから、欲はかかずに流れに身を任せて”と控えめだが、差し脚は健在だ。降級してから初となる19年12月松戸以来のVを目指す。

 チャレンジ戦は、道場晃規、奥山雅士の静岡コンビに、林敬宏、戸邉捺希、神山尚の関東勢らが覇を競う。短走路であることを考えればチャレンジ屈指の先行力を誇る林からの狙いも魅力的だが、2月前橋ミッドナイト、西武園ミッドナイトを連覇中の道場を本命視するのが順当だろう。「レースでは自分の力を出し切ることを心掛けている。練習は師匠の金川光浩さんがまだ街道にくるので、一緒にやっています。ダッシュが得意なのでカマシ、まくりが好きだけど、今はラインで決めることを意識していて、最近はライン決着が増えてきたのは嬉しいです。でも、まだ組み立てが下手ですね。レース後は師匠にいつも連絡して、大体ダメ出しを貰っている。展開を作る力を身に付けたいです」。後方に置かれてしまってはいくら卓越したダッシュがあっても届かない。負けパターンにハマらないようにしっかり主導権を握って勝負していければ自ずと3連覇が見えてくる。連続完全Vで次走に特班を懸けたい。

権田浩一記者

2021年3月4日 13時37分

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